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TIMEという映画について

みなさんこんにちは。
大井たてみです。

みなさん確定申告はやりましたか?
私は今日、書類を纏めたところです。

さて今回はTIMEという2011年に放映された映画についてのお話です。
ネタバレありなのでまだ観ていない方でネタバレは嫌な方は今回はご遠慮ください。

大丈夫でしょうか。
TIMEという映画がどういうものかというと(詳細はちゃんと検索してくださいね)、
「お金」の代わりに「自分の寿命」で売買するという世界でのお話です。
ビール1杯300円、の代わりに寿命を300秒頂戴しますって感じです。
言い換えると働いたら時給2000円じゃなくて時給3時間10分という感じです。
(8時間労働だと考えると1日で80分しか儲かっていない計算です。中々にブラックですね)

個人的にはこの世界観は好きです。
常に自分の寿命を意識するので『あした死ぬとしたらあなたは何をしますか?』みたいに真剣に自分の命と向き合えるようになりますし、命もお金も大事にするようになりますから。
あ、この世界ではよく彼氏彼女である「私と仕事とどっちが大事なの?」という問いかけの答えは「もちろん仕事だ」ですね。なにせ働かないと死ぬ訳ですから。

ただ、この映画はひじょうに残念な事が幾つかあります。(ここからネタバレです)
1つ目。冷静に考えると主人公はただの銀行強盗です。
映画の中ではまるでヒーローのように見せていますがやっているのは強盗で手に入れたお金(時間)を労働者階級にばら撒いているだけです。
何も偉くない。
2つ目。黒幕についてはノータッチ。
映画の終盤に世界の寿命をコントロールしているっぽい黒幕が薄っすら現れるのですが、結局誰なのかなどには一切触れられずに終了してます。
TIME2が製作されたら出てくるのかもしれないですね。
3つ目。最後主人公の手によって革命が起きたかに見えますが、その革命は確実に失敗します。
なぜなら彼らは寿命を消費することは出来ても生み出すことが出来ないからです。
100年分のお金(寿命)を手に入れても食費や生活費、そして娯楽などで消費し続けます。
しかし彼らの力では働いて支配者層から給料をもらう以外にお金(寿命)を手に入れる方法がありません。
更に警察に捕まればお金(寿命)を奪われる世界でもあります。
結局彼らが生き延びる為にはお上に頭を下げて許しを請う以外に無いんです。

だからせめて世界のお金(寿命)はどこから生まれているのか、世界の真理に迫ってくれるとか、自分たちでお金を生み出す術を見つけて独立したっていう話なら、頑張って幸せになったんだねっていう感想になるのですが、
映画の内容だけだと、ご愁傷様としか言えない私です。

皆さんはこの映画を観てどのような感想を持たれたでしょうか。

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