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第3回神奈川学童野球指導者セミナー〜少年期のスポーツ障害を予防する〜

 令和2年1月19日、横浜西公会堂にて第3回神奈川学童野球指導者セミナーが開催されました。当日は550名を超える指導者、保護者、医療関係者や野球関係者が来場され、耳を傾けておりました。開会の挨拶をした渡辺氏の言葉も重く、参加者の皆様には響いたのではないでしょうか?楽しいことだけではなく、苦しいこと、辛いことなど、野球を通して様々な体験をし、主体的に発達できる人材を育成していくことが大切!私も強く思います。
 私は、開会の挨拶後、1発目の講義でした。今回は「子供たちに必要な体力〜投球動作を動作学ースポーツ運動学から紐解く〜と題して、私の研究・探究の1つであります東ドイツの動作学ースポーツ運動学、トレーニング学を参考に投球動作構造を構築しました。東ドイツの動作学を野球の投球動作構造に応用したのはおそらく世界で初めてだと思います。動作リズムと動作連結、位相における役割と位相間の相互作用、メルクマール(目のつけどころ)などをお伝えさせていただきました。午前の部では、吉田干城(横浜ベースボール整骨院医科学研究所)、坂田淳先生(トヨタ記念病院)による姿勢不良と投球障害の関係性、西中直也先生(昭和大学大学院保健医療学研究科教授)による投球動作実施中に起きているメカニカルストレスなど、主に投球動作にマトを絞りそれぞれの立場から講義を行いました。午後の部では、秋山選手が登壇!幼少期の家庭環境、教育が現在の秋山選手を生んだのだと実感するお話、現在の野球界でブームが起きているフライ革命に対する警告、主体性の重要性、短い時間でしたが、どれも参考になる体験談でした。その後は大関信武先生(スポーツ医学検定機構)、山中正竹氏(全日本野球協会会長 侍ジャパン強化本部長)によるスポーツマンシップについての講義、山崎哲也先生(横浜南共済病院スポーツ整形外科部長)による子供たちに起こる野球肘、検診の重要性についての講義、斎藤隆氏(東京ヤクルトスワローズ投手コーチ)による体験談、特に斎藤氏がアメリカ挑戦時代、他の選手を見て感じたことをコーチに質問した際の答えが印象的でした。それは「サイトウ。聞く気がない選手に教える程、難しいものはない」というものでした。私も日常から感じていることであり、改めて考えさせられた瞬間でした。
 午前の部、午後の部を合わせ、非常に有意義な時間を皆様にご提供できたのではないか?と感じております。今年6月には初めての試みとして指導者を対象にした実技指導などを行う予定です。こちらでも投球動作やトレーニングなどを皆様にお伝えできればと考えております。

セミナー終了後、横浜駅周辺にて、会の世話人、関係者の方々と反省会及び次回に向けてお話しすることができました!参加くださった皆様、ありがとうございました!来年度も面白い、実りのあるお時間を提供できるように努めてまいります。
2021も参加くださると幸いです!!

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2020/1/19 神奈川学童野球指導者セミナー
飯島智則氏note記事

BASEBALL KING


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