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逆境の先の景色をつくるのは自分

こんにちは。TATEITO広報の長谷川です。
私の住む町がモノトーンの世界から一気にカラフルになる、大好きな季節がやってきました。桃源郷が現実に存在するなら、間違いなく桜の時期のわが町のことを指すのだと思います。

写真(去年)ではその桃源郷ぶりがなかなか伝わらないとは思うものの…

この大好きな季節は、日本にいると卒業や新生活の時期でもあります。TATEITOは新卒入社の人を迎えるわけではないのですが、こちらの記事でもご紹介したように、二人のインターンが今週巣立っていきました。

彼らの去り際が、「どうすれば貢献できるか?」を考える人が育っていくTATEITOという会社を物語っているような気がしたので、今日はそんな話をしてみたいと思います。

コロナ禍をもろに浴びた大学生活

今年卒業する二人は、大学生活の3年余りをコロナ禍と共に過ごすことになった、過去にも例を見ない特殊な時間を経て今に至っている人たちです。

二人のうち、一人は約4年半、もう一人は約2年半をTATEITOのインターンとして過ごしてくれました。

一人はコロナ禍前からTATEITOに関わっていましたが、もう一人はコロナ禍でどうにもできない時間を半ば逆手にとって、TATEITOでのインターンを選んでいます。

「オンラインで働く」ことが社会人や企業にとっても、現在進行形でさまざまな課題や挑戦になっている中(もちろんメリットもたくさんあります)、学生がオンラインでインターンをすることの困難や戸惑いは想像を大きく上回るものだっただろうと、今更ながら思います。

どんな逆境もどうするかはその人次第

けれども、「どうにもならない時間をどう過ごすか?」を真剣に考え、インターンの時間に全力投球することにした二人。

創業まもない頃から、ずっとインターンとともに働き、仕事をつくってきたTATEITOです。もちろんコロナ禍が起きる前、当たり前に存在していたオフィスがあれば、もっとずっと簡単にできたこともたくさんあったでしょう。

それでも、変えられない状況の中では、誰もがそこでできる最善を尽くすしかない。

エンジニアインターンはCTOの西田と、そしてデザインインターンはCEOの平野にみっちりと仕込んでもらいながら、着実に力をつけ、誰にとっても同じコロナ禍という停滞の時間を何にも変えがたい力に変えていきました。

自分で考えて動く、形にする

TATEITOでは、これまでになかったサービスを開発してお届けしているという性格上、次々とやることが目の前に降ってきて、それをこなしていく、という職種の人が少ないのが特徴です。

基本的には、何をすればもっと貢献できるか、自分ができることの価値を最大限に活かすにはどうすればいいかを考え、動いて形にしていく必要があります。そして、それはインターンであっても例外ではないのです。

もちろん、最初からできるわけではありません。

まずは会社がどういう事業に取り組んでいて、そのためにどんな仕事があるのか、全体の業務を知るところから、自分の関わっていることがどこにどう役に立つのかを把握すること。

インターンとして活動した日には、その日やったこと、それによって学んだこと、感じたことなどを書き出して振り返ることが求められています。

仕事をする上で、若いうちからこの癖がつくことはものすごく役に立つ。(と、社会人ン10年の私はつくづくそう思う…)これを得られただけでも、インターンした意味があったんじゃないかなと思うくらいです。

卒業を機に二人にはインタビューをさせてもらったんですが、それぞれ失敗や周りからのフィードバックを得て心持ちが変わっていくタイミングがあり、学生のうちからこんな体験をしている人にしかない強さを感じます。

成長した二人の置き土産

卒業を前に、「それぞれがこれをすれば後々役に立つんじゃないか」を考えながら動いている日々が勤怠報告から伝わってきました。

エンジニアインターンは、自分が中心となって担当していた開発をとにかくしっかり引き継ぐこと。

彼はもはやインターンとはとても思えない、社員でも難しいことをいくつも成し遂げていて、最後は表彰された程の功績を残してくれました。

デザインインターンは、現在のプロダクトのUIデザインを実際の形に落とし込んでくれたというハード面に加え、これから入ってくるインターンがどうすればより充実したTATEITOでのインターンの時期を過ごせるか、動画をつくってくれていました。

インターンへのお勧めの資料や動画、インターンとしてぜひやってね、というメッセージや自分がやってよかったことなど、まだ見ぬ誰か、でもどこかでつながっている誰かへの思いやりが詰まった動画に仕上がっていました。

二人とも、TATEITOという会社が二人に伝えたことをしっかり身につけて、それぞれの形で証明してくれたなと思います。

感謝の気持ちは双方向

二人からは、インタビュー動画や最後の全体会議、勤務最終日の勤怠報告など、あらゆる場面でたくさんの感謝の気持ちが溢れ出ていました。

でも感謝しているのは私たちの方なんですよ、とこの文章を書きながらも思います。

素直な目線で意見を言ってくれること。
気づいたことを惜しみなくシェアしてくれること。
本当に真剣に取り組んでくれること。
そして驚くほど成長している姿を見せてくれること。

彼らの存在が、社会人にすっかり慣れきって、わかったような気持ちになってしまいがちな大人たちにいろんなことを見せてくれるんです。(そもそも話するだけで、楽しいしね!)

もし私たちが少しでも成長できるのだとすれば、世代や価値観、考え方、仕事の仕方、生きてきた時代や環境が違う人たちとも、ちゃんとぶつかって、知らなかった自分を知り、認めて、次にどうするかなんじゃないかなと思います。

二人とも、本当に卒業おめでとう!
この世界中が重苦しかった日々を、宝物のような時間に変えた姿はみんなの誇りです。

ますます素敵な人生を歩んでいかれますようお祈りしています。
そしてまた一緒に面白いことしましょう!!