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和酒バイヤー時代の思い出1、紹介酒は蒼斗七星

株をやる楽しみの一つが株主優待品、ある意味上場企業にとってお客様をおもてなしする上で、非常に大切な顔の一つではありますけど、30代そこそこで実は作ったことがあります。

冠二郎さん (日本コロンビアサイトより)

当時は焼酎ブームの真っただ中で、私はその時、大阪資本の1部上場居酒屋グループのビアガーデン店長兼商品本部の和酒バイヤーを兼任していました。ある時、上司からこの度、冠二郎さんと提携して、ほろ酔い酔虎伝って曲を作るから、PBの焼酎を作りなさいって指令が出ました。

さて、どうしたもんだなって考えつつ、何社か焼酎蔵に見積もりを依頼し、ある福岡の焼酎専門の卸の上場企業に連絡をしました。

事情を伝えて、ちょっと手伝って貰いたいって話をして、結局、PBで一番実績のあったメーカーの商品をPBとして、ほろ酔い酔虎伝として、発売する事となりました。

夢想仙楽

その蔵の代表商品というのが、この夢想仙楽で知る人ぞ知る逸品で、あの有名な○年の孤独より美味しい焼酎としてプロの間では有名な商品でした。

たまたま、そこの大阪のセールスの方と非常に親しかったので、話はとんとん拍子で進み、一週間でPB(既製品にラベルを張る形)が出来上がりました。

その時のほろ酔い酔虎伝の曲というのがこちらですが、そこにある酒蔵から、ほろ酔い酔虎伝という商標はうちが持っているという話が、島根県のある酒蔵から出てきました。

もう勘のいい方は、ご理解いただけたと思いますが、本日の紹介酒の酒蔵です。

結果は、どうなったか?私の作ったPBは社内で大ブレークし、結構売れました。そして、日本酒のほろ酔い酔虎伝は、私のPBと共に株主優待品として株主の方に配布される事となりました。

その時、私もテイスティングしましたが、非常に酒質が高くこれはブレークするなって内心思いつつ、質が非常に高いので株主優待品として喜んでいただけるでしょうと上司には報告しました。

時は流れ、私は転職し、私の転職後しばらくしてPBも終売となりましたが、日本酒の蒼斗七星は、Dancyuに載る等して、知る人ぞ知る日本酒としてブレークいたしました。


日本酒テイスティングデータ

銘柄  蒼斗七星 特別純米 無濾過無加水 木槽搾り(島根県)

主体となる香り
原料香主体、淡い柑橘香と淡いハーブ香有

具体的な香り

炊いた白米、ヨーグルト、マシュマロ、クレソン、クールミント、青竹、上白糖、スダチ、グレープフルーツ、青りんご

甘辛度  やや甘口

具体的に感じた味わい

ふくよかで厚みのある飲み口、ふくよかで厚みのありしっかりとした旨味が主体、後味はどっしりとキレる、ヨーグルトやグレープフルーツを思わせる含み香

このお酒の特徴

ふくよかで厚みがあり、ズバッとしたキレ味を持つ醇酒

4タイプ分類  醇酒

飲用したい温度  15℃前後、50℃前後

温度設定のポイント

15℃前後にて、柔らかくふくよか、後味のキレの良さを引き出す
50℃前後にて、ふくよかで厚みがあり、後味のキレの良さを引き出す

この日本酒に合わせてみたい食べ物

フルーツヨーグルト、シジミの味噌汁、あごの焼き、イカの沖漬、ボイルした勢子カニ、奈良漬、棒鱈の煮付、焼き鯖等
お問い合わせは 酒蔵 http://www.aotoshuzo.co.jp/index.html
Quora 
テイスティングブック https://jp.quora.com/q/vqteahszdbwtotmx
※日本酒4タイプ分類に関しては、SSI(日本酒サービス研究会)の分類方法を引用し、参考としています。
※写真は製造元酒蔵様のHPより引用しています。


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