（旧版）刻命部隊クロノソルジャー　プロローグ

◆おしらせ◆
正式連載開始に伴い、大幅に加筆修正を行って再公開しました。最新版はこちらから読めます。

「♪あーたーらしい、朝が来た、希望ーの朝ーだ」

　品川駅のホームを見渡せる橋の上。リューズは忙しなく出入りする列車を眺める。

「♪喜ーびに、胸をひーらけ。大ぞーら仰げー……っと」

　彼は手にしたステッキをひょいと振り──

　──直後、品川駅が轟音と共に倒壊を始めた。

　柱が潰れ、屋根が崩れ、列車に降り注ぐ。人々が逃げ惑い、押し潰されてゆく。恐慌と混乱と怒声が場を満たす──

「ンギャハハハ！　カオスカオス！　他はどうかなー？」

　別動隊の結果報告を確認。東京、渋谷、池袋、クリア。新宿は未だ倒壊中。

「んまァ新宿は深いからネー。じゃ、チータ、SNS煽動を開始。アンクルス、終わり次第退却。あとは……ンフフ……」

　交通網は麻痺、多くのネガティブが生まれ、首都を包み込むだろう。

　リューズは堪えきれず、大空を仰いで哄笑した。

「お待ちくださいね刻王様！　もうすぐですよォ！」

　彼の姿はそこで溶け消え──そして、3日後。

　日本は常夜に包まれた。

▼第1話▼

久しぶりの逆噴射プラクティス。戦隊モノ。いよいよ明日レギュレーション発表ですね。昨年同様「冒頭400文字」になるのか、違うのか、そして違うならどんなレギュレーションなのか。そこからどのような戦いが繰り広げられるのか。大会前の学生選手のような心持でおります。そわそわ。タノシミ！

　ちなみにこっちは今連載中の仮面ライダー風のオリジナル変身ヒーロー小説です▼