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人生3度目の野球観戦は、WBCさなかのオープン戦だった

(約1,500字)

1.人生で3度目の球場


東京ドームに、野球を観に行った。


ドームは人生2度目である。
球場にくるのが人生3度目。

それくらい野球とは距離のある人生を送ってきた。

ビッグエッグのビッグエッグたる由縁を、いまだに納得できていない。
タマゴ?いやドームでしょ。


観たのは日ハム vs 巨人のオープン戦。
帰りの電車の都合で21時前にドームを出たが、応援していた巨人が序盤のリードを守り切り、4-5で勝利をおさめた。おっしゃー!

ファンなら祝杯である。
丸のホームランすごかったね!ブリンソンのキャッチは痺れたよ!


しかし残念ながら、せっかくの祝杯のチャンスに残念ではあるが、私は巨人ファンではない。かといってもちろん日ハムファンでもない。


あえて推すなら地元の中日だが、学生時代を関西で過ごしたので阪神を応援することもやぶさかではないのである。節操なしめ。


そもそもスポーツ観戦というものに馴染みがないのだ。田舎育ちで、親も特に関心がなく、子どものころに連れて行ってもらった覚えもない。


なのでという訳でもないのだが、若いころは失礼ながらこう思っていた。
すいません悪気はないのです。


「よく知らない人のことを応援するヒマがあるなら、
 自分のことをやった方がいいんじゃない?」


もうファン活動を全否定する勢いである。つまり私は誰のファンでもなかった。なぜだ。ファンになった方がオモロイのに勿体ない。昔の自分にそれを伝えるのだ、ワタシ。


ちなみに今はスカパラファンです。聞かれてないですねすいません。
野球関係あらへんやん。


2.ドームに至るまで


ということでようやく、今回野球を観に行った理由を語るときがきた。


子どもが行きたがったからである。
少年野球を始めて2年弱。ようやくその時がやってきた。


正確かどうか自信がないが、オープン戦というやつは、開幕前の練習みたいなものらしい。


WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で野球熱が高まっているとはいえ、それほど人は多くないのかな、ガラガラだったら寂しいな、大丈夫かな・・・と、心配する私の目に映ったのは、水道橋の駅からドームへ向かう多くの人でした。


この人たちは、いったいどこに向かっているんだろう?


オープン戦とは、なんなら関係者とか家族とか友人とか、後は熱狂的なファンとか、そんな人たちばかりが来るところなんじゃないのか、などとおかしな想像をしていた私には理解できません。


近くで別のイベントがあるのか?巡礼か?着いて行ったらやばいかもしれない。子どもは無事か?ポリスは?気を付けるんだ!Attention please!


ポリスも見ませんでしたが幸いなことにグルもいませんでした。


ゲートに並ぶ人々を見て、ようやく納得したのです。この人たちみんな野球見に来たんだ。すごいな~


3.それから


昨日の話なのに、まだ書き上がらない。そろそろ週末が終わってしまう。

観戦記なのに観戦してた話がないではないか。ここまで1000字以上も何を書いてきたんだ。おかしい。漱石先生のタイトルをパクっている場合ではない。


しかし私はサラリーマンである。明日に備えない訳にも行かないのだ。

仕方がないので、子育ての中で教わった貴重な教えを披露して、この場はご勘弁願いたい。これだ。

 しょうがない〜
  しょうがない〜
   生姜あるけど
    しょうがない〜

アンパンマン
ショウガナイさんの歌


そして続きを書きたい気持ちはあるのですが、最後にクローディアス王のお言葉を賜りたいと思います。

なすべきことは、思いたったときに、してしまうにかぎる。その一旦「思い立った」気もちというやつが、すでに曲者、あてにはならぬのだ。

シェイクスピア, 福田恆存(訳)(1967)『ハムレット』新潮社
1999年70刷 156頁


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