noteに「結婚式」を綴る。
2020年10月10日に向けて「note連動型結婚式」をやることに決めました。
こんな藍里(嫁)のポストから始まったこの取り組み。この機会に、この取り組みに宿る想い(僕なりの解釈含む)や僕たちが結婚式に施した工夫の数々を、noteを通して伝えていこうと思います。
こんなご時世だけど、こんなご時世だからこそ、「結婚式」を愉しむ方法がきっとある。ぐーっと縮こまってこの時代が過ぎ去るのを待つだけじゃ面白くない。折角なら思いっきりノビノビとこの時代を楽しんでやろうじゃないか!そんな気概でお伝えしていくつもりです。
この時代に、「結婚式」を挙げるということ。
いま、「結婚式」が危ない。
ただでさえ、少子化や婚姻組数減少の影響で「結婚式」という機会が失われつつある時代。おまけに、結婚式を挙げない/挙げたがらない若者が増えているというのだから、ブライダル業界にとっては泣きっ面に蜂なのではないだろうか。極めつけには、新型コロナウイルス感染症の流行…。
「今までの人生に関わってくれた大切なひとに感謝を伝え、これからもこの縁を紡いでいきたいという大切な思いを伝える場所」として、結婚式を挙げることにした僕たちからしても、なかなかに悩ましい状況が続いた。
人生の門出をお祝いするために…これまで自分たちの人生に関わってくれた皆様へ感謝をお伝えするために、みんなで集い、場を共にし、語らい、笑いあい、お酒を酌み交わす…。本来であれば、そんな「尊い空間と時間」が「三密」の一言で、懐疑的な目に晒される時代である。
藍里のnoteにも書いてあった通り、今回の結婚式には感謝をお伝えしたかったけど、お呼びできなかった方がたくさんいる。当日お越しいただける方々にも、一抹の不安を抱えたまま、ご参加頂くことになる。
そんな状況だからこそ、何か出来ることは無いか僕たちは考えた。
この状況下でも、より多くのひとに感謝を伝える為に、僕たちには一体何が出来るのだろうか?
「結婚式」には、ストーリーを。
結婚式を作り上げていくに当たって、僕たちはひとつひとつの「準備」に意味を持たせることにしている。
そして、それらを「結婚式」という場に限定せずこの連載を通して伝えていくことで、時間をかけて、より多くの人に、多くのことが伝えることが出来る。そう考えたのだ。
この「note連動型結婚式」は、その瞬間にその場でしか共有できない「点」としての「結婚式」ではなく、僕たちの想いや当日までの準備のプロセス…「ストーリー」をnoteで共有する振る舞いを通して、「線」としての「結婚式」へと、場の在り方を拡張するシカケだ。
伝え方を工夫することで、「場」の在り方を変えられるというのは、自分にとって、とても面白い感覚だった。
いわば、僕たちの「結婚式」は、結婚式場を飛び出して、いまここに始まっている。そういっても過言ではないのである。
「結婚式」を綴る
「ストーリー」という言葉の意味を調べると、どうやらラテン語の「historia」という言葉に由来するらしい。historiaは「歴史」や「物語」を意味する言葉だ。
つまり、結婚式という場を作り上げていくに当たっての、これまでの歩みや想い、逡巡、工夫、苦労、シカケ、笑い話…そんな色々な「歴史」を丁寧に編み、語っていくことで、初めて「ストーリー」となるのだと思う。
僕にとって、この「note連動型結婚式」は、結婚式に至るまでの準備に点在する想いや工夫のひとつひとつを丁寧に「綴じる」行為だ。
綴じ終わったときに、それまではバラバラだったひとつひとつの想いやプロセスが、ひとつの「ストーリー」として連なり、みなさまに「感謝」として伝わりますように。
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