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映画「タンポポ」の感想

オススメ度🌟🌟🌟🌟🌟 
総合評価4.3

今回から伊丹十三監督特集です👍️
第1弾は「タンポポ」
1人の未亡人が営む寂れたラーメン屋を立て直す為にその未亡人に恋した男と仲間達が奮起する。

なんじゃこの快作は⁉️破壊力抜群な飯テロと生と性を入り混ぜ食べる事は生きる事と学ぶ旅路。

恐れながら伊丹十三監督の作品を見るのは初めてですがすごく雑に一言で表すなら取っても楽しそうにバカをやる監督さんですね。何よりこのコメディセンス。パッと身だとただのコントに見えるような事が今の時代から比べても全く色褪せない唯一無二のギャグセンスなんが凄い。これどこまではまれるか正直不安やなあって思ってた物が見たら見ただけズッポリハマって抜け出せなくなる。小さなジャブの繰り返しからどんどん面白くしていく。ここら辺のエッセンスの組み立て方が海外の映画にも影響を与えた部分なんでしょうね。

食も性も生きる事において自意識を刺激する痛覚であり人生における至高のエンタメ。本編以外の様々なオムニバスが良いアクセントを加えていて全ての食事シーンがまあ気持ち良かった。作風が作風だけに生理的に無理っていう人もいるでしょうがラストのあのシーンで少なくとも自分の中で伊丹十三監督は愛すべき変態になりました。ラーメンっていう日本お馴染みの料理を題材にした映画って意外と無いんやなあって印象やけどこの映画を知った後やとそりゃ正攻法なラーメン映画って作りにくいやろなと思いますね。

自分もまた近所のお気に入りのラーメン屋にラーメンを美味しく食べに行こう。今度はもっとお腹を空かせて。 


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