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教科書をひらいてみる

以前韓国に行った時に「韓国側の視点で作られた歴史の教科書を読んでみたい。」と思い、買って帰ってきた教科書。

日本側の視点とどのくらい違うのか確かめようと思っていたが、ほとんど読まずに放置していた。

一応、理由はある。

1巻目の(トップ写真は2巻目)導入文『歴史をなぜ学ばないといけないか』で、慰安婦少女像の写真にキャプションで「日本は謝罪しろ」と書いてある1ページがどーんと挿入してあった。「写真に演出的にメッセージを載せるのが教科書の役割なのか??」疑問も湧いたし、この先もこの調子かと思うとドッと疲れてしまったのだった。(もちろん覚悟はしていたが。)

しばらく全く触っていなかったが、最近また読んでみようという気になった。

ここの所、夢中で読んでいる『日韓インテリジェンス戦争』著・町田貢(読了したら詳しく紹介したい。)の影響で引っ張り出したくなってきた。

著者は日本の元外交官で、外務省の韓国語専門家の草分け的存在だ。金大中との関わりを中心に、25年間駆けずりまわった日韓間の情報戦の現場を臨場感たっぷりに語っていてドキドキしながら読んでいる。

しかし、この本を読むには自分の韓国の近代史への知識が浅すぎて「もったいない!」と思い教科書を再び手に取った。

韓国の大統領は日本の総理大臣ほど多くないので(任期が長い)大統領を軸に政策や大きな事件をくっつければ、韓国だけの近代の流れはおおざっぱには把握できる。

が、問題なのはその時々の北朝鮮との関係を知らずして朝鮮半島の流れは掴めないという点だ。(もともと一つの国だったので当然。)これが難しい。さらに、日本や中国などの周辺国との関係ももちろん重要だ。

この辺の大きな流れを全部含めた「東アジア史」を勉強してみたいけど、日本も含めどの国も自国の主観がたっぷり入った資料や教科書が大前提となるので難しそうだ。

そのような書物であっても「何が事実で何にフィルターにがかかっているのか」などあまり考えずにとりあえず読んでみるというマインドでいたいと思う。


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