関係性オタクはにじさんじとどう付き合えば良いのか

前回に引き続き、にじさんじの関係性ヲタクの話をしようと思う。

みれロアが「破局」したのは皆さんご存知のとおり。僕は、非公開になった夢月ロアちゃんの配信をたまたまリアルタイムで観てしまった。
衝撃だった。今までライバーがいわゆる「お気持ち表明」を行ったことは何度かあるが、あんな風に終始泣きじゃくりながら現在の窮状を訴える配信なんて、初めて観た。
ライバーにこんなことさせて良いのだろうか、と、考え込まずにはいられなかった。

なぜ「破局」したのか。ロアちゃんが話したことを記憶を頼りにかいつまんでまとめると、みれロアの2人が絡むたびに「絡むな」というリスナーの声と「もっと絡んで」という声とが沢山寄せられるようになり、その声が大きすぎて、そのうち郡道先生と絡むのが怖くなって表立って絡めなくなった、絡まなくなったらなったで「不仲」と騒がれるようになり、耐えられなくなった、という話だった。

それが真実のすべてかどうかは定かではない。それだけではないような気もするが、とはいえそういう面も多分にあったのは想像に難くはない。

なぜ想像に難くないかといえば、他のコンビに関しても同じような話をしょっちゅう聞くからだ。偶然と言うか、ちょうどロアちゃんの配信に相前後して、別コンビで同じような話題が配信でなされた。

まずは、さくゆい。

笹木「最近ですねぇ、よくコメントやらリプライやら、マシュマロにもそうなんですが、よく来るんですよ。さくゆい関連の話が」
椎名「(笑)来ますねえ」
笹木「あぁ椎名さんところにも来ますか(笑)」
椎名「ありましたありました、結構」
笹木「いやぁやたらと、流れてますねぇ(笑)」
椎名「そうですねぇ」
笹木「不仲不仲と」
椎名「不仲(笑)」
笹木「何なんですか」
椎名「不仲やない!」
笹木「普通や!」
椎名「せや!」

続いて、楓と美兎(かえみと)。

「あとねぇなんか、『楓と美兎』やらなさすぎて、やめるんですかーとかね、すごい来んのよ。んでその度にね、美兎ちゃんにマシュマロ送ったんねんけど。『こんなこと言われてんで』みたいな。(すると美兎ちゃんも)『あらー。わたくしのメールにも来る』みたいな感じでね(笑)そんな話して笑ってんねんけど」
「なんか本当に心配してくれてる人もいるっぽくって。最近本当に絡んでないから、私が他のライバーさんと絡んだり、美兎ちゃんが他のライバーさんと絡んでるから、『もう相棒はやめたんですか?』とか来るんやけどねぇ。相棒ってそんな簡単にやめれるもんか? っていう。私からしたらそう思う」
「まぁみんなの見えてないところではね、仲良くしておりますので」

こういう一部のリスナーからの声を「クソマロ送んな」と切り捨てるのはたやすいが、おそらく何の解決にもならない。
また、みれロアの件に絡めて郡道先生自らRTしたnoteも話題にはなったけれど、「リスナーはライバーから供給されるてぇてぇをただ享受してればいい」という主張も、正しい面もあるとは思うが、完全には承服しがたい。
にじさんじのコンテンツはリスナーとライバーとのインタラクションで成立している部分が多分にあり、それがにじさんじの魅力とも言えるからだ。TV番組のような、一方向に発信されるコンテンツとは本質的に異なる。
だからリスナーに「黙って配信を享受しろ」というのは、逆ににじさんじのコンテンツを殺しかねないと思う。

では、どうすればいいのか。
僕の中でも答えが出ているわけではないのだけど、関係性オタクはこのへんを心に留めたほうが良い、と思う点が現在3つある。自戒も込めて、以下、書き出してみる。

1. 「配信外」を認める

我々リスナーは、ライバーの24時間を観察できるわけではない。物理的に近くにいるわけではないので、「あーあの2人またイチャイチャしてるわ」なんてことを常日頃観察できはしない。
だからどうしても、リスナーに見えるところ、つまり配信内で2人が絡んでいないと、2人の付き合いが全くないかのように錯覚してしまいがちだ。

現実にはそんなわけはない。むしろ、配信外でやりとりしている時間のほうが圧倒的に長いはずなのだ。そういった時間が存在することを、リスナーはもっと意識すべきだ。

さらに言えば、そういった直接やり取りしている時間がなかったとしても、関係が続いていることを認めるべきだと思う。現実の親友や恋人、夫婦を想像してもらえればいいと思うのだが、どんなに仲の良い関係であっても、それぞれ別々に過ごしている時間のほうが普通は長い。絡んでいない時間が長いからって関係がそうそう壊れるわけではない。

現実世界だったら当たり前のことなのに、ライバー同士は24時間常に見えるところでイチャイチャしてほしい、と考えてしまうのはやはりおかしいし、ワガママだと思う。でもなぜか、ついそう考えてしまいがちなのだ。

2. 「営業」を認める

よく、「百合営業」というような言葉で一部ライバーの絡みを揶揄する人がいる。まぁ、ライバーの関係にリアルさを求めてしまう気持ちはわかるし、だから「作りもの」を拒否してしまう気持ちもわからないでもない。

わからないでもないが、これも一種のワガママだと思う。ライバーには常々「配信内」と「配信外」があり、配信に乗せられるものは何か、ライバーは常にリスナーの目を意識しながら考えている。リスナーに見せられないものは配信に乗ることはない。

そういう取捨選択をライバーが行なう限り、営業でないものなんて存在しない。僕らが目にするものは、どれだけリアルで生々しいものであっても、営業だ。
もし営業でないリアルさを求めて配信外まで追いかけようとしているのなら、それはただのストーカーだ。

一方で、営業だからといって全てがフェイクなわけではない……というか、多くの関係のかなりの部分はリアルにも存在するのだと思う。みれロアの結末は不幸だったけど、でもああいうことをぶっちゃけられるのはにじさんじの良さでもある。つまり裏を返せば、素で仲良さそうに見える関係は実際に仲がいいのだろう。
仲が悪いのに仲良さそうに見せてるだけでは、なんて心配をする必要はあんまりない。そこを疑い始めると際限がないので止めたほうがいい。

3. 関係性オタクは卑しいことを認める

最後に自戒を込めてぶっちゃけてしまうが、他人が仲良くしてるさまを眺めてニマニマするなんて、決していい趣味ではない。自分のクラスメイトや職場の同僚に、そんな好奇の目でこっちを見てくる奴らがいたら普通に気持ち悪い(よね?)

だから、関係性オタクはあんまり堂々としているべきではないのだ。
好きなものは仕方ないし、一人でニマニマするのは仕方ないとして、その趣味をライバー本人に見せつけるのは「恥ずかしい」と思うべきだ。まして当人に仲良くしろなんて要求するのは、するなとは言わないが、メチャクチャ恥ずかしいしおこがましい、という意識を多少は持った方がいい、と思う。


ここまで長々と偉そうに語ってしまったんだけど、実際のところ『2.5次元』の存在であるにじさんじライバーが登場してまだ2年も経っていない。だからきちんとしたマナーも確立していないし、何が正しいか、誰もまだわかっていない。ライバーだってまだ手探りだし、いわんや、ただのリスナーである僕がわかっているはずもない。

何が正解かはまだわからないけど、少なくともライバーにもリアルの部分はあるわけで、そのリアルに対してリスペクトと信頼を持って、1人の人間として接しようとするのがいいのだろう、とは思う。間違っても、二次元キャラとしてしか扱わないようなことはしないほうがいい。

というか、みんなもっとライバーのこと信頼しようぜ

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VTuber好き、にじさんじ好き。

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