30代のための社会文芸誌『たたみかた』

30代のための社会文芸誌『たたみかた』編集部の公式noteです。逗子にある夫婦出版社『…

30代のための社会文芸誌『たたみかた』

30代のための社会文芸誌『たたみかた』編集部の公式noteです。逗子にある夫婦出版社『アタシ社』から2017年4月15日に創刊。正しさと正しさがぶつかり合う世界を、超えていくために、「私」を考える。

マガジン

  • 『たたみかた』僕らの読後感

    『たたみかた』を読んだ人は、何を思い、何を考えたのか。読者を中心にレビューを分かち合いたくて、プロジェクトを立ち上げました。顔出しなし&匿名でもいいので、掲載OKの方がいらっしゃればお気軽にご連絡くださいませ。

  • 編集長のひとりごと

    たたみかた編集長の三根かよこの独り言、あるいは、ぼやき。夫婦で出版社をやっているのですが、それなりに愉快に暮らしているので、小さな出版社の素晴らしさとかも伝えていけたら。

最近の記事

私と、理虔さん。

小松理虔×三根かよこのトークイベントがあります2018年9月14日(金)19時、青山ブックセンターにて。 理虔さんの新著『新復興論』(ゲンロン叢書) 刊行記念のトークイベントで、対談させていただくことになりました。たたみかた創刊号で福島特集を手にとってくださった方には、ぜひ来ていただきたいなぁと思い、今、苦手なnoteを書いています。 予約は下記より。参加費は1,350円。 書店さんのイベントページからオンライン予約が可能です。お店で直接申し込みもできます。よかったら、会い

    • 05✒︎『たたみかた』僕らの読後感/記者・瀬木広哉さん

       僕は「たたみかた」を神棚に飾らないようにしたい。そういう態度が、この異色の社会文芸誌への最良の好意の示し方のような気がしている。  「たたみかた」は「私」を起点とする雑誌なので、その感想を書く僕もまず「私」について書こうと思う。僕はある報道機関の文化部という部署で記者として働いている。2011年に東日本大震災、そして東京電力福島第1原発事故が起きたときは東京にいた。 当時は「東京も危ない」と西の方に避難する人もいれば、そんな人たちの行動を過剰反応だと批判する人もいた。善

      • 04✒︎『たたみかた』僕らの読後感/灯台もと暮らし編集長・伊佐知美さん

        ◆たたみかたを読んでみて 言ってしまえば、世の中のすべては私にとって「文章を降らせる刺激」であって、ふわりふらり、その『たたみかた』も私に大きくインスピレーションを与えるひとつになった。 これは、もうどうしようもなく、読後感というよりも私本位の独白、だと思う。 三根かよこという女性が、私と同い年であることは、そういえばもう随分と前から知っていた気がする。 けれど久しぶりに1ページ目から最後のページを繰るまで、雑誌というものを1冊すべて一気に読み終えてしまった私は、奥付

        • 03✒︎『たたみかた』僕らの読後感/OZmagazine編集長・古川誠さん

          今日は、OZmagazine編集長にいただいた『たたみかた』の感想を書き残しておこうと思います。 ▪️読んでみての雑感 出来上がったものに対して意見を言うことも、異論を唱えることも(それは往々にしてもっともにきこえがちですね)、偉そうに語ることも、言ってしまえばぜんぶイージーなことです。そしてそういう狡い社会とのコミットメントの仕方があまりに多くて、そういうのはダサいなあといつも思っていました。  この本からは編集長の三根かよこさんにとっての「思い」も「迷い」も、息遣いが

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        • 『たたみかた』僕らの読後感
          5本
        • 編集長のひとりごと
          3本

        記事

          【編集長のひとりごと#3】偶然の宿命。「私」の拡張。共感(empathy)と寛容。その①

          先日、いわきでトークショーしてきました。 来てくださったみなさま、ありがとうございました。 自分自身、改めてなぜ『たたみかた』を作ることになったのか? その背景をnoteで綴り、アーカイブに残すことで、読者の方にもその思考の履歴を追体験していただけたら嬉しいなと思うのです。 私と、他者。『たたみかた』の大前提。 「私」と他者は、言葉や同時代的な体験によって繋がりあうことはできるけれど、“ほんとう”に繋がり合うことはできないという立場に立っています。 (そも

          【編集長のひとりごと#3】偶然の宿命。「私」の拡張。共感(empathy)と寛容。その①

          【編集長のひとりごと#2】長野の栞日と、あそびなおしてきました。

          今朝の朝ごはんは、松本で買ってきたChez Momoさんのコンフィチュールとスコーンでした。今まで食べたスコーンやコンフィチュールの中で、1番おいしかったように思います。ぜひ長野の松本に行くときは遊びにいってみてください。本当に本当にうまいです! 長野から帰ってきたら2キロくらい太っていました(1泊しかしてないのに)。食べるものすべてが美味しすぎました。 松本の『栞日』のこと栞日という本屋さんをご存知ですか? 出版社・書店さんにもファンが多いお店でもあります。 お店

          【編集長のひとりごと#2】長野の栞日と、あそびなおしてきました。

          02✒︎『たたみかた』僕らの読後感/灯台もと暮らし・鳥井弘文さん

          ■たたみかたを読んでみて 「たたみかた」を読み終えたあと、僕はその感想をなかなかうまく言語化することができませんでした。普段であれば何か1冊の本を読み終えたあと、堰を切ったように著者の考えをまとめたくなってしまいます。 でも、この「たたみかた」は違いました。 そんな時、編集長である三根かよこさんの「日経ウーマン」のインタビュー記事を拝読しました。かよこさんは、本誌に込めた思いについて以下のように語っています。 「たたみかた」の主体は一人称の「わたし」で

          02✒︎『たたみかた』僕らの読後感/灯台もと暮らし・鳥井弘文さん

          【編集長のひとりごと#1】私たちのような小さな出版社と書店さん

          昨日は主人と逗子から根津へ遊びにいきました。 かねてから会いたいなぁと思っていた『ひるねこBOOKS』さんに会いにいくために(以下ひるねこさん)。 私たちのような小さな出版社の本は、書店の棚に並ぶだけでも一苦労!だって、新しい本は“1日に300冊”も生まれているのだから。※ざっくりですけど 『アタシ社』のことを知らない人は業界内でもまだまだ多い。 さらに『社会文芸誌ってなによ?』とか、『たたみかたってどういう本よ?』というのは瞬時に伝わりにくい。本に出てくる人は芸能人やタ

          【編集長のひとりごと#1】私たちのような小さな出版社と書店さん

          01✒︎『たたみかた』僕らの読後感/コピーライター・志賀章人さん

          ■『たたみかた』を読んでみて 「もう一度、考えることをはじめませんか?」 『たたみかた』は、そう語りかけている本だと思う。 考えるって、しんどい。「脳に汗をかく」なんていうけれど、マラソンを走るような忍耐力がいる。ぼくはそれに耐えきれず、いつも途中であきらめてしまう。100mも走らないうちに、歩きはじめてしまうのだ。 そうして、考えることから逃げ続けたまま、ぼくは大人になってしまった。口ぐせは、なんとなく。なんでも「なんとなく」で済ませてきたせいで、思考力は自分のだ

          01✒︎『たたみかた』僕らの読後感/コピーライター・志賀章人さん

          6月17日(土)いわきでトークショーやります!

          創刊号の特集は福島なので、最初のイベントは福島で。そう思ってました。記念すべき第一回目のトークイベントがいわき駅至近で行われることが決まりましたので、ぜひご確認ください! イベント詳細 この瞬間も膨大に生み出される情報コンテンツ。消化が追いつかないまま、より複雑さを増す世界の相貌。 今、求められる『編集』とは何なのか? 私たちは何を生み出せば、今日より明日をよく生きることができるのか? 4月に創刊した『たたみかた』はなぜ創刊テーマを『福島』にしたのか?を皮切りにトーク

          6月17日(土)いわきでトークショーやります!

          取り扱い書店一覧 ※5/29更新

          大変永らくお待たせしました! 『たたみかた』を現在お取り扱いいただいている書店やショップなどの一覧です。お取引のシステム上、すべてを網羅できているわけではありません(多分この2倍くらいはどこかに散っているのですが……。)特に福島の書店さんはお取り扱い情報がわかりません。また情報がわかり次第、このページに追加していきます!偶然通りかかった書店員さんも『うちのお店にもあるよー』という場合はコメントくださいませ。 お近くの書店にない場合でも『注文したいです』と書店さんに