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私と、理虔さん。

小松理虔×三根かよこのトークイベントがあります

2018年9月14日(金)19時、青山ブックセンターにて。
理虔さんの新著『新復興論』(ゲンロン叢書) 刊行記念のトークイベントで、対談させていただくことになりました。たたみかた創刊号で福島特集を手にとってくださった方には、ぜひ来ていただきたいなぁと思い、今、苦手なnoteを書いています。

予約は下記より。参加費は1,350円。
書店さんのイベントページからオンライン予約が可能です。お店で直接申し込みもできます。よかったら、会いにきてください。私も読者のみなさんに、すごく会いたいです。

トークテーマは「価値観の潮目を作り出すために」

今回いただいたトークテーマ「価値観の潮目を作り出すために」。
理虔さんは震災以降、さまざまな実践の場を持ち、“潮目”なるものを作り出すために、もがき続けてきた。その姿はなんとも眩しかった。

『たたみかた』に寄稿してくれたエッセー「千円の大トロ」だって。
外部/内部、非当事者/当事者の狭間で揺れ動いていた私(あなた)のために、理虔さんが潮目を生み出そうと書いてくれた(ように思う)。

私と他者。
友と敵。

無数の境界線を引いてしまう「私」と他者との間に、どうしたら潮境がうまれるのか? 自他の区別がなくなるほどに、混ざり合うことはできるのか。

なんの同一性や関係性もなく、他者と心を一つにしようとすることは難しい。どうしても物理的な距離や、関係性の濃淡に引っ張られてしまう。それによって、排他的になってしまったり、誰かを取りこぼしたり、置いてけぼりにしてしまう。

でも、身体は、心は、そうできてしまっている。
誰しもが、それぞれ背負っているものもある。

そういう“ままならなさ”を受け止めた上で、福島の「外」にいた私は『たたみかた』を創刊するに至ったのだけれど。

一見すると、私小説のように見える『たたみかた』だけど、実は主人公である「私」は、読者の「私」に差し替え可能なように作った。潮目をつくるための、私なりの実践が『たたみかた』なのかもしれない。

頑なな心に、ふっと、風が吹くような。

いつだって理虔さんは門戸を開いてくれた

2015年くらいに私は理虔さんと出会った。福島と自分との距離を測りながら、揺れ動いていたころ。

扉をノックできずに、佇んでいた私を「どうぞー」と気楽に迎え入れてくれたのは、理虔さんだった。

どんな人でも安心して聞きにこれるトークイベントになると思います。久々に震災のことを。あの時も、今も、「外」にいるような気がしている人たちと、空間を分かち合えたら嬉しいです。

「外」にいるという感覚も、黙りこくっていることも。肯定した上で、「さぁ、これから」の話をしたいと思うのです。

千円の大トロのオフショットばかりすみません。(オフ会もやりたいですね)

楽しいムードで、一緒に思考しませんか?
お会いできるのを楽しみにしてます。

アタシ社
たたみかた編集長/三根かよこ


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