22歳、温水洗浄便座未経験。
みなさんは温水洗浄便座経験者だろうか?
あの洋式便座についているお尻(?)を洗う機械だ。今調べたら『ウォシュレット』はTOTOの登録商標で、温水洗浄便座というのが全体を指す名称らしい。
温水洗浄便座よりウォシュレットの方がスタイリッシュだが、我が家のトイレは東芝製のため温水洗浄便座とさせていただきたい。
ちなみに、私はまだ温水洗浄便座を使ったことがない。
22年生きて1度も。
こう言うと、なぜ使わないのか、使わないなんて不潔だと言わんばかりに責められる(主に家族に)。
なので、誰も興味ないと思うが、私が温水洗浄便座を使わないと決めた日のことを書こうと思う。
温水洗浄便座との出会い
私の生家はアパートだった。(生家という言い方をしてみたかった)
その後6歳で父の転勤で違う土地の団地に引っ越すことになるが、アパートにも団地にも温水洗浄便座はついていなかった。
その後、私の両親は夢のマイホームを購入した。
夢のマイホームは建て売りではあったが、正真正銘の新築。
当時6歳の私は3階建てではないことと、エレベーターがついてないことに少しがっかりしたが、温水洗浄便座はついていたのである。
温水洗浄便座VS母
新築のマイホームに親戚を招いた。
新築を祝って飲んだり食べたりワイワイやっていた。そのときだった。
なぜか私は温水洗浄便座のことが気になってしまった。
正直何でか分からない。
いきなり温水洗浄便座に興味が沸いた。
私は母に聞いてしまった。
「これってなに?押したらどうなるの?」
母をトイレまで連れていき、便器の横のボタンを指差して言ってしまった。
「ああ、これはこうやって使うんだよ」
ピッ
母がボタンを押すと、誰も座っていない便座から、開けっ放しのトイレの扉の向こう、廊下へ向かって水が吹き出した。
母と私は慌てた。親戚勢揃いの中、トイレで騒いだ。
「コップ!コップ!」
と、私は叫んだのを覚えている。
コップで何をしようと言うのだ。
コップでなんとかできてもそのコップは二度と使いたくない。
結局水が出きるまで私と母は何もできず、親戚が何事かと水浸しの廊下に集まったのだった。
私はこの日、もうあのボタンを押さないと心に決めた。
今思うこと
なぜ母はボタンを押したのか?
私(当時幼稚園児)が押すなら分かるが、押したのは母(当時40歳)である。
人が座った状態で使うのがそもそもの使い方。座らずにボタンを押したらどうなるか想像できただろう。いや、できなかったから押したのだ。
温水洗浄便座は何も悪くない。
悪いのは私の幼い好奇心と、母の想像力の乏しさだ。
あの日の水の勢いを思い出すと恐怖すら沸いてくる。あの水流に人間が耐えられるのかと不思議でならない。
私は今後も温水洗浄便座のボタンを押すことは無いだろう。
使わずに生きてきたからこその利点もある。
出先の便座が温水洗浄便座でなくてもガッカリしない。
私以外の家族はみんな温水洗浄便座のトリコだ。たまに「どこどこにはついて無かった」と愚痴をこぼす。
念のため言うと、この記事は温水洗浄便座へリスペクトを込めているつもりだ。
日本中で人々のお尻の清潔を保っている。最近は海外でも人気が出てきたとか。素晴らしい発明品だ。
最後に(どうでもいいオススメのトイレ)
今までで一番テンションが上がったトイレはサンリオピューロランドのトイレだ。
トイレの個室の中までファンタジーでかわいい。
さすがにトイレの中でシャッターをおろすわけにはいかないと思ったので写真は無いが、行く機会があればぜひトイレに注目してほしい。
トイレが綺麗かどうか、温水洗浄便座があるかどうかで気分が変わる。
おそらくトイレという場所は、思っていた以上に重要なものなのかもしれない。
戴いたサポートは自分の勉強のために使わせていただきます。