3月31日。生きてきてよかったと思えた日。
おはよう、こんにちは、こんばんは。
BUMP OF CHICKEN TOUR ホームシック衛星2024 札幌公演2日目のライブレポートを書いていないことに気が付いた。その時の新鮮な思いをそのまんま思い出すことは難しいから、少しだけ覚えている分はここに残しておこうと思う。
自分にとって大切なことだと思うから。
朝6時、目が覚める。カーテンを開ける。そのままイヤホンをiPhoneに差し込む。ここまで完璧。スムーズ・平常心。いいぞ自分。そのままロック画面にある文字に目を向ける。
3月31日。
「ついにこの日が来た。」と思うと、ニヤけてしまった。
そのまま何の迷いもなく指先はSpotifyにあるアルバムを開く。
「orbital period」
アルバムの頭から曲を聴く。
一通り聴き終えて朝食を食べ、一緒に行く先輩を迎えに駅へ向かう。
駅に着くとすぐに見つけられた。チャマみたいな金髪で似たような髪型をした人がいる。間違いなくあの人だ。わかりやすくて助かった。
合流して物販のために会場に向かう。足取りが軽い。既に楽しい。
「この曲やるかな?」「これ聞きたいよね」「グッズのサイズ何がいいかな?」そんな他愛もない会話が楽しいのだ。
それぞれが今日までいろいろな思いを抱えて生きてきた。
欲しかったグッズを買い、買った服をその場で着たところでサプライズである。先輩がキーホルダーをプレゼントしてくれた。欲しいけど我慢していたものをドンピシャで買ってくるあたりモテるのだろう。感謝しかない。
さてここからは開場時間まで何時間も空くため、回転寿司に行った。
色々お話はしていたけど内容は割愛。
ライブ会場に入り、自分の席を見つけステージのセットを見てまたニヤけてしまった。大変恥ずかしい。
そんなことをしているうちに会場は暗くなり聞こえてきたのは「星の鳥」
ついに始まったのだ。
「星の鳥」からそのまま「メーデー」に入る。アルバムと同じ流れだ。
「こんばんは。BUMP OF CHICKENです!会いに来たぞ札幌!」
全力で叫ぶ藤くん。涙が止まらない。
辛いことと向き合って頑張って今日までたどり着いた。
そんなあなたに会いに来たんだ。と言う。
その後もライブは続き、「自分のために歌われた歌などない」と歌った「才悩人応援歌」で、自分のための歌でなくても救われることはあることを再認識した。その後の各曲は自分に向けられていると都合よく聴いていた。
そしてアンコールラストの曲「ガラスのブルース」
自分がBUMPにハマってすぐに出会った曲。
人間関係に悩み続けた中学・高校。そして最近の大学でも。
死にたいと何度思ったことか。なんのために生きているのかわからなくなっていた自分には涙を耐えることは難しかった。
そうして思い出がたくさん詰まった曲でその日のライブは締めくくられた。
曲が終わり、メンバーがステージを降りたあと、一人残る藤くん。
「また今日みたいな音を聴きたいからまた来て欲しい。その時、心と身体が元気じゃなくてもいい、ボロボロでもいい。ボロボロで動けなかったとしても身体を引きずってでも会いに来て欲しい。…(中略)じゃあね、また来るね。おやすみ、ばいばい、またね。」
と最後に自分の大好きなバンドマンはお願いと約束を残してステージから降りていった。
先輩を駅に送り、駅から一人余韻に浸って帰る。
数ヶ月前からずっと楽しみにしていた時間はあっけなく過ぎ去った。
だけど、自分の中に残ったものはとても大きく、これからの自分を形成する大切なものだった。
ライブ前にあった、人間関係がうまくいかず、どこに向けたらいいのかもわからない気持ちが、BUMP OF CHICKENのおかげでどこかに行ってしまった。
実家から自分の家に帰るときのバスの中。
イヤホンから流れ出る歌声は「生きるのは最高だ」と叫んでいる。
また、近いうちに更新するかな。またね。
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