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初めて台湾に行く人のために グルメ編

初めての台湾旅行に行って、気づいたこと、行くまで分からなかったことなど、まとめてみたいと思います。たかだか三泊四日の短期間だったし、個人的な意見が入っているので当てはまらないこともあるかもしれませんが、これから台湾に初めて行くような方の参考になれば幸いです。

台湾に旅行する目的の一つに、たいていの場合、台湾グルメがありますよね。自分もそうでした。なので今日は、独断の感想満載で、グルメ編をまとめてみます。

夜市の屋台

これはやっぱり台湾に行かないと味わえないです。日本でも、お祭りの屋台や上野のアメ横なんかで似たような雰囲気が無くもないですが、台湾の夜市の方がより本格的という感じでした。自分が行ったのは「士林夜市」。駅に近くて超便利だし、夜遅くでも人出があって安心に食べ歩きできました。

みなさん、事前に食べたいものや屋台の屋号の目星をある程度付けて行くと思いますが、流行りすたりもあるので古い情報は役に立たないカモ、です。そこで、なるべく現地の人がたくさん並んでいるような屋台を選ぶのが良いと思います。人が並んでいて流行っている屋台と、閑古鳥が鳴いている屋台と、差が激しくて一目でわかります。

「大腸包小腸」(もち米とウインナーのホットドッグみたいなの)、「葱油餅」(中華風クレープみたいなの)、「燒烤杏鮑菇」(焼きエリンギ)、「豪大大鶏排」(巨大な鶏唐揚げ)、「地瓜球」(イモの揚げボール)、など、インターネットでも評判が良かったですし、現地でも人が並んでいました。実際、いずれもおいしかったし、なかなか日本では味わえないものばかりでした。これぞ台湾B級グルメの醍醐味、これを楽しまずに帰れないです。

巨大な鶏唐揚げの豪大大鶏排 左下のメニューはスパーシーかどうかを選べるってこと

持って行った方が良いのは、ごみ袋とウェットティッシュ。ところどころにごみ捨て場がありますが、買い食いするたびに探すのは厄介です。スーパー袋でいいので、ある程度ごみをまとめられる袋を持ち歩くと便利です。ウエットティッシュは必携。食べ歩きを続けていると、油や何やらで手がベタベタになってくるので、財布もスマホも触りたくなくなります。ウェットティッシュがあるとサッパリします。

軽食

繁華街に行くと、洋服や雑貨などのお店に交じって食べ物のお店があります。渋谷というよりは浅草と言った方が、自分にとっては近いイメージ。店の前で立ち食いしたり、店の中でも座ってパッと食べてすぐ出る感じなので、ファストフード的な利用になるのかなと思いました。

西門駅からすぐの、「阿宗麺線」、「天天利美食坊」で食べました。いずれも観光客だけでなく地元の人もたくさん食べてました。

「阿宗麺線」は、熱々のソーメンみたいな食べ物で、みんな店の前で立ち食いしていました。鰹の出しがすごく効いていて、店の前にある調味料を少し入れるとさらにおいしくなりました。食べ方も含めて一度体験してみると面白いです。

「天天利美食坊」は魯肉飯で有名なお店です。味は最高、自分にとって今回の台湾旅行のNo.1でした。接客は良くなかったけど。こちらの店では立ち食いしている人はいなかったので、店の中で食べるか持ち帰るかのどっちかみたい。
店の中で食べる人が行列を作っているので、黙って並んでいると注文票を渡されます。食べたいものに正の字を書いてお金を渡すと、注文票に何やらメモをして返されて、そのまま並んでいて自分の番になったらその紙を渡すとあそこに座れと指さされて、そこに座って待っているとすぐに料理が出てきます。そんなシステム。テイクアウトの人は、列には並ばずに店の人に言えばいいみたい。地元っぽい人たちはそうやって待たずに持ち帰ってました。

天天利美食坊の魯肉飯 卵付き

ちゃんとしたお店の食事

これはいまいちでした。美味しくないということではないですが、わざわざ台湾に行かなくても、この程度の味や接客だったら東京に良い店がたくさんありそうです。自分が行ったのは、「欣葉 南西店」、「皇上吉祥 宮廷火鍋 西門店」、「鼎泰豊 101店」でした。台湾料理、火鍋、小籠包のお店です。

「欣葉 南西店」では、紅蟳米糕(カニのおこわ)、欣葉滷肉(豚の角煮)はおいしかったです。フツーにおいしかったです。あくまでフツーに、なんです。日本でも、ちょっと高級な中華だったら同じようなレベルかも。あと、料理によって当たりはずれがあります。佛跳牆魚翅(フカヒレぶっとびスープ)はおいしくなかった。でも、現地の人も赤ちゃんや家族連れで食事を楽しんでいる様子で、店内混雑してましたので、日常使いだけどちょっと特別感のある店くらいの位置づけなのかもしれないです。

「皇上吉祥 宮廷火鍋 西門店」はもっとフツーでした。日曜の夜だったけど店内は半分くらいの席しか埋まっていなかった。味も接客もフツー。インターネットでは、エンターテインメント的にも素晴らしいなんて記事を見ましたが、別にって感じ。この店としてはピークを過ぎたのかも。決してマズくは無くてそれなりに楽しめはしましたが、短い滞在期間の貴重な時間です。これから行く人は、他の店を探した方が良いと思います。

「鼎泰豊 101店」は、九份ツアーに組み込まれた昼食で行きました。ツアー組み込みなので並ばずに入れましたが、観光客を中心に30分~1時間待ちの行列ができていました。出てきたのは小籠包、餃子と炒飯のセットで、同行した家族は最高においしいと絶賛していました。自分は「天天利美食坊」の魯肉飯の方がおいしかったですけど。九份ツアーの添乗員さんに聞いたら、東京の支店よりこっちの方が全然おいしいって。セールストークもあるかもしれないですが、やっぱりせっかくなのでチャンスがあれば食べてみることをお勧めします。

鼎泰豊 101店のキッチンでは、人海戦術で小籠包を作っている

その他

インターネットで事前に調べたとき、YouTubeではゾロの台湾グルメが大変参考になりました。地球の歩き方みたいに活字にしてくれるといいんですけど、長時間の動画が多いので時間のかかるのが難点です。関係のありそうなタイトルを見つけて、計画を立てながら「ながら見」するのが良いと思う。ゾロさんが ”うまー” と言っている全ての店に行けるわけではないものの、一軒でも二軒でも、立ち寄れそうな店が見つかるとラッキーです。

「50嵐」はジューススタンドって言うんですかね、ミルクティーなんかのチェーン店です。どこにでもあるので暑い街中を歩いていると便利なんですが、味はフツーでした。

九份の「阿妹茶樓」(あめおちや)のお茶は、デモンストレーションとして面白かったです。おばさんがお茶を入れるところをデモしてくれるんですが、お湯を茶碗全体にかけたり一回入れたお茶を捨てたり、手順が凝っていて飽きなかった。何より、雑踏の九份中心地にもかかわらず、一人NT$300払えば、冷房の効いた部屋で好きなだけ長居できるのが良い。

九份のお茶のデモンストレーション

アルコール事情は、事前にインターネットで調べて覚悟してましたが、良くないです。基本、台湾の人は外であまり飲まないようです。自分のような飲んべーは居心地があまりよろしくない。お店にはあってビール、それも生ビールをジョッキで飲むなんて習慣が無いので、缶や瓶のビールを少しだけ飲む感じ。18天という生ビールがおいしいというもっぱらの評判ですが、比較的マシなほうというレベル。
酎ハイやらお酒やらはコンビニに行けば日本製を売っているんですが、地酒や台湾焼酎なんかに類するものは見つけるのが大変でした。これはちょっと残念でした。ちなみに、お土産で買ってきた「金門高粱酒」は、クセが強いけどおいしかった。日本の温泉宿で珍しい地元の焼酎に出会った、って感じの味です。

最後に、台北駅2階のフードコートは意外とお勧めです。地元っぽい人たちでにぎわってましたし、お店の人もせかせかした感じでなくてやさしかった。帰国時に桃園空港に向かう途中、ちょっと時間が余った時に最後の台湾食を楽しむにはちょうどいいです。

台北駅のフードコート

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