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「ルール?」展、はじまります。

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本日7/2(金)から、展覧会ディレクターを務める「ルール?」展が、六本木21_21 DESIGN SIGHTにて、はじまります。
http://www.2121designsight.jp/program/rule/

メールを遡ってみたところ、中川隆太郎弁護士の紹介で21_21前村達也さんとお会いして、企画が始まったのが2019年10月。展覧会が2021年11月28日までなので、2度の延期を経たとはいうものの、なんと足掛け丸2年のプロジェクトになってしまいました。


本展覧会のテーマである「ルール」ですが、2021年現在、極めて時代性のあるテーマになっていると感じています。

時代の急激な変化に加え、コロナ、オリンピック、政治・社会情勢等、どこを切り取っても、ルールがわたしたちにとって切実なテーマになってきていることを、みなさんもお感じになっているのではないでしょうか?

2017年2月に『法のデザイン』という本を出版し、本展覧会もこの本が生み出した一つの影響下にある事象とは言えると思います。

ですが、本や論文などの文章を書くことでできることを展覧会の形で見せても意味がないので、本展覧会をディレクションを担当するにあたって自分自身に課していた課題が「『法のデザイン2.0』にはしない」ということでした。

ここは一緒にディレクションを担当した菅俊一さん、田中みゆきさんの視点や企画・制作力に大いに依存してしまったところですが、わたし自身が彼らの仕事ぶりを間近で見せてもらって、一番学ばせてもらった、役得だったな、というのがいまの正直な気持ちです。

本展覧会の展示作品はどれも素晴らしいですが、実は影の主役は来場者です。

作品と来場者とのインタラクション、来場者同士のインタラクションを誘発する細かな仕掛けや、展覧会自体が来場者の関わりによって変化していく可動性が意識されています。

作品だけでなく、ぜひ自身の視点や身体の動き、他の来場者の反応や様子、会場の雰囲気にも目や耳を配ってみてください。

書きたいこと、伝えたいことは山程あるような気がしますが、ここで書いてしまうと、今後のイベント等で話すことがなくなってしまうので、ひとまずはこの辺までにしておきたいと思います(笑)。


まだまだ新型コロナウイルス感染症の蔓延が予断を許さない状況ですが、ぜひ会場に足を運んで、(できれば初期と後期で複数回)体験していただけたらうれしいです。

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