「レプリカシグナル」について

こんばんは!隔週水曜日ブログ担当の中田暁良です。

たすいち第36回公演「レプリカシグナル」初日まであと1週間となりました。

今日は今回の作品について少しばかりお話ししようと思います。

公演詳細はこちら https://tasuichi.wixsite.com/tasuichi/replica-signal

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今回の作品は、劇団員のみが出演する公演となっております。

あらすじはこちら。

見える。聞こえる。話せる。そして触れる。
あの 春の/夏の/秋の/冬の ここはみんながいた教室だ。

VR SNS「replica」の中のここはスクールゾーン。
あの日々のように、もしくはあの日々があったかのように過ごすユーザー達。
そこで出会った一人の女が問いかける。
「ねえ、私を知らない?」

…死んだ人間のアカウントが動き出した。
不正ログイン?でも、その振る舞いは、まるで…
本物を模った仮想現実空間で、いないあなたは何を発信しているの?

架空のVRSNS「reprica」を舞台にした物語です。

VRSNS、と言われてもいまいちピンと来ない人もいるかもしれません。そんな人は映画「マトリックス」を思い出してみてください。本人の肉体は現実世界にあるけれど、意識だけが仮想のネット空間に飛ばされ、その世界では自分が好きに設定した肉体(アバター)を操って生きている。その仮想現実の中で好きなことやって交流しましょ、というのが「reprica」の設定です。

私演じるGENEくんは、そんな「reprica」を目一杯楽しみに来ている人物です。よほど現実世界で嫌なことでもあるのか、「reprica」の中で起こる面白そうなことには何でも首を突っ込んでいきます。

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GENEくんが楽しもうと選んだのは、理想の高校生活を体験することができるTRPGエリア。

はい、また出ましたね。聞き馴染みのない言葉が。TRPGをWikipediaで調べてみましょう。

テーブルトークRPG、あるいはテーブルトップ・ロールプレイング・ゲーム(英: Tabletop role-playing game)とは、テーブルゲームのジャンルのひとつ。ゲーム機などのコンピュータを使わずに、紙や鉛筆、サイコロなどの道具を用いて、人間同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って遊ぶ“対話型”のロールプレイングゲーム(RPG)を指す言葉[1]。和製英語。

はい。なんとなく分かりますか?私自身、TRPGにあまり明るくないのですが、要するに「自分が登場人物になりきってプレイするゲーム」なのだと解釈しています。ドラクエの勇者役とか、FFのクラウド役とか、まぁつまりはそんなことなんでしょう。「理想の高校生活」ってことは、ときメモの主人公とか、少女マンガによく出てくるヒロインとか、そんな役どころもあるのかな?とか想像は膨らみます。

で、そんなTRPGのエリアには「死んだ人のアカウントが動き出している」という都市伝説があるという。TwitterやFacebookで想像してもらえると分かりやすいのですが、普通亡くなった人のアカウントって亡くなる前の最後の投稿を機に更新されませんよね?それが何故か動き出していたら怖くないですか?死んだはずの人が急に「タピオカなう」とか言い出すんですよ。どこでタピオカ飲んでんだっつーね。

そしてこの物語は、VRSNSでの人々の交流を描きながら、都市伝説の正体に迫っていくお話…になっていきます。

私個人としては、コロナ禍にある現代においてこの物語を描くことはとても意義があると思っております。

直接会ってコミュニケーションを取ることがなかなか難しくなっている昨今。オンライン飲みやリモートワークなど、インターネットを通じて人と人が交流する機会がとても増えました。それ以前からも、SNSを始めとしたインターネットで顔も知らないような相手と仲を深めていく機会があった人も少なくないはず。

現実世界がなかなかしんどかったり、嫌なことがあったりした時に、そんなネットでの繋がりに救われた経験がある、という人も居るのではないでしょうか。

演劇も同じだと思います。劇場に来て、虚構の戯曲に触れ、体験することで、救われる人も居る。ネット含め、それらの虚構には不完全な部分もあって、手放しでその全てを讃えたい訳ではありませんが、それでも、少し現実から離れたところに楽しみを見出すことで、心を震わせる体験ができる。それを求める人たちに届けたい作品に仕上がっております。

公演初日まであと1週間。いくら新規感染者数が減り、緊急事態宣言が解除されるとは言え、まだまだ予断を許さないご時世ではあると思います。それでも、出来るならば、劇場でこの物語を体験して欲しいです。安心してご観劇いただけるような対策はしっかりと取ってまいります。

劇場での観劇が難しいという方には配信公演もご用意しております。一人でも多くの人にこの作品を体験してもらいたい。今はとにかくその気持ちでいっぱいです。何卒よろしくお願いします。

ではでは今日はこの辺で。再来週には振り返りブログが書けているかな。無事に公演が出来ることを祈って。おやすみなさい。

ご予約URL

🎪中田窓口: https://ticket.corich.jp/apply/114202/003/
🔰たすいち初めて割: https://www.quartet-online.net/ticket/replicasignal?m=0schhce
🎦配信公演: https://v2.kan-geki.com/live-streaming/ticket/439
(⬆️10/13(水)21:00〜10/27(水)21:00まで見放題!)


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