見出し画像

聞き慣れない『医源病』。おおくの人が病院で亡くなる要因だった!

#医源病 #ガン #ガン治療
#医療問題  

私にとって3歳年下の従兄弟がいた。22歳のときノイローゼとなり、会社を辞め、各地を放浪していたが、病状が悪化して実家に戻ったようだ。それ以来、入退院を繰り返す日だったが、10数年前に歩道橋の一番上から飛びおり自殺した。福祉関係の人がいうには、「うつ病」ではこのような行動があり得ないそうだ。そもそも「うつ病」は、行動ができなくなる病気。たぶん抗うつ剤の摂り方を間違えたのだろう!そう言っていた。

医師としては、患者に寄り添い、少しでも症状を良くしてやろうとする。しかし、場合によっては、かえって悪くさせたり、死なせてしまうこともあると言う。人の生死にかかわる職業。ほとんどの人から信頼されている仕事という反面、ときによってはそれを裏切ることにもなる。

*医源病とは!
医療行為によって、かえって病気を悪化させてしまうこと。これはたまたま運が悪かったよということではなく、医療現場では毎日起きていることだと言える。つまり、キチンとした治療をし、本人がやっていると考えても、それがそうでもないことがあるということ!ここに尽きるのだ。

一例をあげよう。ガン治療での外科手術と抗がん剤治療。これは未だ日本では標準治療となっている。しかしアメリカではもう35年前に疑問にされているのだ。かえって寿命を短くする… .と。アメリカ国立がん研究所(NC I)が1988年に出したレポート「がんの病因学」ではっきり語られている。

*医療の問題点!
日本で問題なのが、臓器別医療になっていること。これは中核病院だけでなく、かりつけ医も同じなのだが、多岐にわたる医療の知識を持っていないということだ。そのため、専門とする分野には詳しいが、他の臓器についてはよくわかっていない。知識が浅ければ、それだけ間違いが起きるということになる。

総合診療医が多くなればいいだけの話だが、医学生には全く人気がないという。ほとんどの学生は専門医を目指す。つまり、学生として6年、医師となって10年。身体の全てを治療することは行われていない。

*米国の事例!
①ポリオという病気がある。アメリカのFルーズベルト大統領はこの病いで歩けなくなった。大統領は自分とおなじ病気に子供たちがならないようワクチンの開発に尽力する。そこでできたのがソークワクチンという生ワクチン。1950年代のことだ。

1954年からアメリカの子供160万人が治験に参加。ところが一部の製薬会社のワクチンが、不活性化されていなかった。結果として多くの被害を出したという。国を上げて取り組んだことだけに、これは国民の多くを失望させることになる。

②2016年、アメリカのジョーンズ・ホプキン大学が、医師会の機関紙で、医源病により年間25万人が死亡していると推計した。これはアメリカ人の死亡原因の第3位にあたる。この大学、アメリカ医学会では名門中の名門。死亡者数が多いのには驚いた。

③ニューヨーク・タイムズ誌の記事。アメリカでは病院に来た人の5%が病院内で感染症をもらう。つまり1年あたり180万人になり、これは2万人の死亡に直接関わり、7万人の死亡の遠因だという。

*死に至る要因!
医源病で亡くなる三大要因。まず第一が、薬の不適切な投与が挙げられる。第2位が、先にも述べた院内感染。第三が、必要のない手術ということになる。病院に行ったことで、逆に死ぬことにもつながる要因、これらを見ていこう。

⑴薬の不適切投与。これには投薬ミスや、不要な薬剤投与による思われ副作用がある。これにより体調不良となり、免疫力体力を落としなくなるケースだ。日本の場合、複数の診療科での受診による多剤併用によるものもある。

⑵院内感染。一人でいくつもの病気を持っている患者は多い。知らず知らずに病院内で感染することも多々あるようだ。手術などで体力を失ったあとは特に危ない。

⑶不要な手術。例えばがん治療でおこなう外科手術。がん細胞を拡散してしまうことも多い。また手術によってやはり体力が失われる。高齢であればあるほどリスクは高くなるようだが、医師のほとんどが手術しようと言う。

まとめ
医師や弁護士、難関の試験に合格して資格を得た職業。人々から尊敬の眼差しで見られている。しかし実態としては、様々な問題を抱えているようだ。人の生命を預かる仕事だけで、医源病を防ぐようもっと改革していってほしいといえる。

医療ミスにより死亡したとしても、その事はまるで公表されない。ここに最大の問題があると言っていい。また大病院で見られる3分という短い診療時間。これではどこが悪くなっているかの特定は、所詮は無理だろう。今後はAIによる診療もおこなわれると思われるが、ここも改善していってほしいことと言える。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?