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【読書記録】『自分の親に読んでほしかった本』奥さん、ベストバイですよこれ

私は普段育児書をあまり読まない。

子育てに信念があるからではない。そこまで情熱がないからかもしれない(笑)
育児で悩んだら、ネットで検索して自分が納得するものを取り入れる程度だ。

そんな私もこの本を読んだらこんなに付箋が付いた。

この本を最初に知ったのは、インスタグラムの広告だった。
まず題名に目を引かれない?

『子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本』
英題:The Book You Wish Your Parents Had Read (and Your Children Will be Glad That You Did)

結論、この本を読んで本当に良かった。
自分のやりたい育児はどういうものなのか、ふわふわしていたものが固まったような気がした。

子育てに関する本というと、「子どもと、自分」という関係性の中でどう子どもに声掛けするか、どんなグッズを取り入れたら良いか、離乳食はどうしたら食べるか、という部分を強調しがちだけど、この本では、まず自分がどういう育児をされていたのかという所から掘り下げる。
そして、夫婦関係にも焦点を当て、子どもの感情にどう向き合い、子どもとの関係性をどのように築いていくべきかが書かれている。

日経BOOKプラスに本書の「はじめに」部分が公開されているので是非読んでみてください。

はじめに:『子どもとの関係が変わる自分の親に読んでほしかった本』 | 日経BOOKプラス (nikkei.com)

この本の中に、子育ての(無意識での)最大の見本は自分の親だ、ということが書かれていた。私たちが一番目にして記憶されているものは自分が受けた子育てだと。
確かにそうだ。なぜかイライラする子どもの行動も、自分が子どもの頃にしたかったことだけれど厳しく禁止されていたことや、親に強く怒られた経験がイライラする理由になっている可能性もあるようだ。
また、親に厳しくされすぎた反動で、自分は絶対にああならないぞと誓って、子どもに何も言えない親になる人もいるようだ。

本を読み進めながら自分の子どもの頃の感情を呼び起こす。

私はできるだけ一方的に子どもに指示したくないし、何か子どもが感情を表したらその裏にある本当の気持ちに目を向けたいと思ってきた。
でも、夫からすると、「ダメなものはダメ」と言わない私は甘やかしているのでは、と思うようで、度々そのことで夫と衝突した。

そんな「厳しさと甘さ」の狭間でもやもやしていたものが、この本を読んでスッキリ晴れた。私が得たイヤイヤの対処法は、次の通り。

子どもの気持ちには、とにかく寄り添う。
嫌だと泣いている子どもの感情を言葉にして、とにかく寄り添う。「いやだったね。水遊びがしたかったね。ママがいきなり腕をつかんだのが嫌だったね。」

自分の限界がくるまでに境界線を必ず引く
親自身が「もう!」って怒るところが「限界」だとすると、その前に「境界線」を引いておくこと。
「これからおもちゃ屋さんの前を通るけど、今日はおもちゃは買わないよ。お約束ね。」
それで実際に泣いても、その気持ちには寄り添いなだめ、買わない。

建前ではなく、正直に自分の気持ちを伝える
食事中立ち上がるのが嫌だったら、「食事は座ってするものだよ」と言わず、「あなたが立ち上がると、落ちないようにママが支えないといけなくてごはんが食べられないから嫌なの」と正直な気持ちを伝える。


この3点セットを身に付けると、本当に子どもが聞いてくれることが多くなったし、イヤイヤをして泣いて親がイライラしてさらにイヤイヤになるという魔の悪循環が断然減った。

一番この方法を取ってみて驚いたのは、子どもがイヤイヤをしている対象から引き離すより、とことん向き合った方が早いということ。

例えば、子どもがお菓子買って欲しい~!と駄々をこねていたとして、今までなら先に進みたいから「ほら、あっちにも美味しそうなのあるよ」とか、「家に帰ったらすごい美味しいお菓子あげる」と言ってみたりして、引き離すように子どもを引っ張っていた。結局そこからもぐずぐずが続き、家に帰るのにも時間がかかる。
そこで逆に、とことんお菓子に向き合ってみるのだ。子どもの目線にしゃがんでお菓子を手に取って、「美味しそうだね、何味なんだろう?アンパンマン付いてると欲しくなっちゃうよね」と。「でも今日はお菓子は買わない約束だよね」と言うと、なぜか子どもも納得するのだ。一見時間がかかりそうでも、結局振り返ってみるとそっちの方が早い。

子どもは目の前のお菓子なんかよりずっと、親に注目され、話を聞いてもらう時間が欲しいと分かったことは、私にとっても子どもにとっても良かった。

何より、「これって厳しすぎ?」「甘やかしすぎ?」という親の迷いもなくなり、子どもが泣いていてももやもやしなくなった。


これは私もタメになったし、是非夫にも読んで欲しい一冊!付箋を付けたまま夫に読んでもらうのも面白い。

なんだか私の感想が薄っぺらいので魅力を伝えきれずもどかしい。大ヒットしている1冊なので、何か子育て中の方に役立つことは間違いない。是非読んでみてください!


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