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140字『神の手』

旅先の有数の観光地である、大きな社にやって来た。賑わうお参りの列に並んでいると、前の小さな男の子がおおはしゃぎ。両親に注意されても聞かない。
と、半透明の手が、「めっ」と言うように男の子の頭を小突いて消えた。
男の子は尻餅をついた。父親が嗜めた。
「ほら、氏神様から怒られた」

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