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season10 7話 ポケモン×この世界の片隅にクロスオーバー(ポケモンAYG)

7.『3回目:天候とポケモン勝負』


 天候を変えたポケモン勝負とおまかせバトルの実践の見本のためコルサとネモを呼ぶヨーコ(ネモは短期留学生として呼ぶことが出来るようになったのと、本人も授業を受けたがっていたこともあり)。
 先にコルサが来たので話をする。

「ときにヨーコ! イッシュには有名な芸術家がいるのだが、知っているか?」
「うーん……、失礼ながら存じ上げませんです」
「そうか! 知らないなら教えてやろう!!
 ソヤツはむしポケモンをモチーフに、なかなか趣深い画(え)を描くのだ。ひとつのタイプを芸術に昇華する……。感性が似ているので気になっている。帰りしな、アトリエがあるというヒウンシティへと立ち寄ってみるか」
「ヒウンシティ? そういえば……」

 ヒウンシティ出身のネリネのいる生徒会室へ。ジムリーダーについて聞いたりしていると、

「あ、いたいた!」

 ネモ登場!

「んじゃかパーン!! ヨーコ! 来たよー! ブルーベリー学園、すっごいねー!」
「ネモさん!」
「ブルーベリー学園って、アカデミーと全然違うね! ちょっとだけテラリウムドーム見たけど、海の中なんて信じられない! 学園の方針でポケモン勝負にも力入ってるらしいし、戦り放題ってこと……、だよね!?」
「あの、ほどほどに、ほどほどにね?」
「ごめんそうだった! ヨーコとも戦わなきゃだから、余力残してないとだよね! ヨーコ! 呼んでくれてありがとう!」
(なおリーグにてテラパゴスと勝負しまくってたせいでネモのオーブもチャージ不要になったことが判明。(汗)なヨーコ)。

 ここで生徒会長同士話をしたり。
 と、タロもやってきた。

「あ、ネモさんお久しぶりです! パーティーでお会いした以来……?」
「あれ!? タロだよね! わー、ひさしぶり!」

 再会を喜ぶふたり。

「1回しか会ってないのに、名前おぼえてるなんてすごい!」
「いえいえ、それはネモさんも……、っていうか、忘れられませんよ!」

 ノリツッコミのタロ。

「あのとき、ネモさんドレスなのに、パパに勝負挑んでて、みんなびっくりしてましたよ」
「ごめーん! ジムリーダーって聞いて、いてもたってもいられなくって……」
(あ、安定のネモさん……)(汗)
「でもパパ、ほめてましたよー」

 タロ、お父さんの口真似。

「『あのお嬢さん、好きなようにやってていいじゃねえか!』って!」
「あはは、よかった! ヤーコンさん、優しいねー!」

 さて授業。ネモとタッグを組み、コルサと応用技などでの勝負を見せて実践。

「ブルーベリー学園にも四天王がいるんだって! どんなポケモン使うんだろ!? うーん、気になる!」
「あ、あそこにおりんさるんが四天王さんたちよ。さっきのネリネさんもそうじゃし、タロさんもほうじゃ」
「やったー! 申し込んでくるー!」
「ハーッハッハッハ! 芸術的な負けっぷりだった! インスピレーションが止まらん……。しばらく余韻にひたらせてもらう!」

 授業中、姉弟ともペアを組むネモ。

「ネモってなんでそんなに強いのよ?」
「強い? やった! うれしい!」
「やった! ……じゃなくて! 強さの秘訣教えなさいってこと!」
「秘訣……、秘訣かー」

 考え込むネモ。

「いっぱいがんばって、いっぱい育てる!」
「キィィー! そんなのやってるわよ!!」

 ゼイユため息。

「あーあ! いきなり強くなってヨーコを驚かせたかったのに。……そう簡単にはいかないか」
「いいねそれ! わたしと特訓しようよ!」
「いいけど、あんた強すぎだから。……わかってるわよね?」
「わかってるって! よーし、手加減しないよー!」
「全然わかってないわよ!?」
「わやー。ねーちゃんが翻弄されてる」

 思わず感心してしまうスグリ。ネモ、スグリに、

「スグリって、短期間でブルベリーグかけ上がってチャンピオンになったんだよね!?」
「あ、うん……」

 スグリ、眉をひそめて、

「でも俺なんて……、全然だめだ」
「えー!? どこがー!?」
「あのころは……、勝つことしか考えてなかった。毎日寝る間も惜しんで、吐くほど練習して……。そこまでして勝ちとったのに、あっけなく負けちまったし……」
「ううん! 努力できるって、それだけですごいことだよ!」

 ネモにっこり。

「スグリは本当に、ポケモンが大好きなんだね!」

 スグリ、ハッとして、

「……そっか、俺、好きなんだ……。だから、こんなにも……」

 スグリもにっこり。

「……なんか、スッとした。ありがとな、ネモ」
「いいってことよー!」

 途中、ネモが動きのいいケロマツ見つけてゲット騒動に。なお無事にゲッコウガに進化。
 その際コルサが美しい技について言及していたため、美しい技について気になった生徒たちの頼みでハッサクを呼ぶことを考えるヨーコ。
 無事に授業終了。姉弟はコルサの授業へ。
 ネモ、キラキラと目を輝かせて、

「時間あるならポケモン勝負しない?」
「もちろん! この前の学校最強大会は派手に負けたけえね。お返しせんと!」
「やった! 決まりね! 実りある勝負にしよっ!」

 ということで、ネモと勝負! 勝負を楽しむヨーコ。

「くやしいけど、楽しいね! ここからが一番いいところ!」
「光れ! かがやけ! わたしたちの最高の宝物!」
「わたしのありったけ! 何度だって受けとめてね!」

 ギリギリのせめぎ合いの末、ヨーコ勝利!

「あー、楽しかった!」



「今回はわたしの負け! あー、楽しかった! 大人になってもトップになっても、ヨーコとはずっとずーっと勝負したいなー」
「ほうね。うちも思う」

 ネモとヨーコ、部室でしみじみ。

「そうなればいいし、絶対そうしようね!」
「うん!」

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