英雄が誕生する瞬間を目撃した話


ある中規模中学校は昔から部活動が盛んだった。最盛期は多くの部活が輝かしい功績を残し、多くの歴史ある部活があった。時代は流れ、少子化によりクラス数が半減した学校はそれでも少数精鋭で部活を維持していた。
ある校長が赴任し言った。生徒数や教員数に対して部活数が多すぎる。
確かに、チーム競技は出場人数ギリギリで、ほとんどの教員が主顧問か副顧問を担当し、中には家庭の事情で部活を持てない教員の代わりに副顧問を兼部する教員もいた。

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