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そもそも夜勤専用職員ってなんなの

虐待騒ぎがあったことは置いておいて。

入居施設には夜勤専門のパート職員がいたりする。
夜勤をできない職員がいるわけだから、夜勤専門の職員が求められるのも 理解できないわけではない。
しかし、介護の特性上、日中の様子を全く知らずして夜勤の仕事がまともにこなせるとは到底思えない。

ただ単に、異常事態が起きていないかどうかを見回る程度の仕事、という位置づけであれば、当直の職員ですむはずだ。

しかし運営基準等との兼ね合いから、どうしても夜勤職員が必要になるんだろう。
少なくとも私が知る限りにおいては、特養で夜勤専門の職員を採用しているところについては、日勤帯に働いている職員教育が端っからできていない。

特養という介護施設で働くということを考えた場合、夜勤ができないという ことはわがまま以外の何物でもない。

外回りの広範囲での営業を行うのに、車の運転は嫌だ、公共交通機関でしか営業をしない、とわがままを言っているのと同じようなものだ。

その仕事に必ずついてくるもの。その条件を満たせないのなら、その仕事に就くべきではない。
そういう、理不尽な職員のわがままを正当な理由として聞き入れ、日勤帯に職員が集中し、一部の夜勤ができる職員に負担をかけ、結果それが退職につながっているということもある。

そして、夜勤専門のパート職員を雇うと言った、負のサイクルが 回っているにすぎない。

入居施設で正社員として働くのであれば月に3回から7回の夜勤があるということを考えておいた方がいい。というよりも、それが仕事をしていく上での条件なんだと理解をしておくべきだ。

そんな基本的な教育もできないまま、働き方改革だダイバーシティだワークライフバランスだ、という言葉に踊らされ、職員のわがままを聞き入れている法人の在り方が、虐待を増長させたり身体拘束を平気で行うような職員が育って行ってしまうのだ。

ものすごく冷たいことを言えば、正社員として働いていて結婚をし、そのまま仕事を継続する。
妊娠をし、産休に入り育休でしばらくの間、戦線離脱をする。
そして職場に復帰するが、まだ子供が小さいということを理由に、夜勤を断ってくる職員がいる。
状況としては全く理解ができる。そして致し方がない環境だとも思う。
しかし、特養という入居施設で働く以上、夜勤ができないのであれば正社員にしておく必要はない。

社会福祉法人で、特養しか持っていないのであれば、パート職員への転換をするしかない。
他の夜勤の必要のない事業があるのであれば、そちらへ異動させるという方法もある。
人材が大切だから、人材が優秀だからという理由で、その仕事に必要な勤務条件を緩和してまで正社員として置いておく必要はない。
そんなルール違反を許容している限り 真の組織運営 なんてできっこない。

ここが介護という仕事を、本当に成長をさせ、国内において、真に必要な産業なんだということを世の中に分からせていく方法にもなってくると思う。職員不足ということを補うために、ルール違反を許容する。

そんな産業が 成長するはずはない。


知らんけど。

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