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理不尽すぎてゲロ吐きそうになった話
私は韓国語が話せない。
ブロック長という、いくつかの営業所を束ねる仕事をしていた。
上司は部長だ。
部長は韓国語が話せる。
1ヶ月に2、3回部長は、私の常駐している営業所に顔を出す。
たいした用事もないのにだ。
そして毎回、夜になると私を呼び出し、結構高い鮨屋や焼肉屋に連れて行かれる。
ここまではまだいい。
しかし、食事のあとに必ず馴染みの韓国クラブに行く。
私は楽しくない。日本語は通じるものの、そもそもアルコールを飲まないので烏龍茶だし、韓国語ではしゃいでいる部長の姿がみっともない。
しかし、まあこれもサラリーマンの性だ(と思わないとダメな時代)と楽しんでいるふりはしていた。
そんなこんなで約一年。
まず営業所に来ることがない社長が突然やってきた。
「お前がよく行く韓国クラブに連れていけ」と。
は?いや、それは私に言わずに部長に言ってくれと言うが、「いいからお前がよく部長を連れていく韓国クラブに連れていけ」と。
は?いやいや、私が連れていっているのではなく、部長に連れられて行っているだけなんですけど、と説明する。
会議室で社長と話をすると、どうやら部長は、接待交際費を使いすぎていることを社長に説明を求められた際に、部下である私にせがまれて、それでやる気が出るのならと、仕方なく韓国クラブに付き合っていたと説明していたらしい。
しかも、代理店経由での大口の新規取引や、大手の新規代理店開拓のために、そういった関係者の方も同伴していたと言っていたらしい。
知らんし!
ある程度の接待は必要だし、大目に見ていたらしいのだが、この半年は大目に見ていられないほどの金額になっていたそうだ。
社長は私がお酒を飲めないことも、そういう場が好きではないことも知っていたのだが、魔が差すこともあるかも、と思ったそうだ。
知らんし!!
胡蝶蘭を送る費用も、飲み食いする費用も、旅行する費用も、プレゼントするパソコンも、全部私が使っていたことになっていた。
なんと社長は、部長の言葉を信じ、懲戒規定に基づいて、降格処分・出勤停止の命令書まで持ってきていた。
信じられん!!
そんなこんなで社長の誤解は解けたのだが、仕事で地方の営業所へ行くと、「聞いてますよぉw、○○さん、韓国クラブにハマってるんですって?」といろんな従業員から言われる。
そういう話になってるのね。
いちいち説明するのも面倒だが、説明すると部長が可哀想。なので
「まあ色々あるわな」と濁しておく。
その後、部長は出勤停止1ヶ月だけの処分。
まったくの事実無根で、降格・出勤停止になりかけた私と比べて、どうなのそれ?って処分。
あとで部長から謝罪の名目で呼び出された。
「すまん。大事になるとは思わなかった。○○のせいにするつもりはなかった。あれくらいで騒ぐ社長の器が小さい。でも一応今後は気を付ける」
だとさ。
吐き気のため退室しましたよ。
そんな感じ。
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