やっぱり皮がスキ 31
J⑪ ハヤトの伯父さんは、サトウ・ケイイチと名乗った。瘦せていてメガネを掛けて色白で40歳くらいだろうか。風刺画から飛び出して来たかのような、典型的なザ・ジャパニーズという出で立ちだが、イングリッシュが話せるというのでネガティブな印象は一気に吹き飛んだ。日本に来てからイングリッシュが話せる人に出会ったのは、空港のインフォメーションと、ガンガルピットのパートタイマー以来だ。
「実はロボット工学の研究者で、ドクター・ミラーという方を探しているのです。15年ほど前に合衆国で自立二足