母 思ふ/生前覚書
幾分、ひんやりした空気が心地よい
夜の風や音に心和み
羽音にすら季節を思う
煌々と輝く花の美に
我が母想い、つと涙がこぼれる
あぁ、どんどん痩せて無表情になりゆく母よ
かつての貴女なら
「わたしは石楠花じゃないわよ。薔薇!」だと言い切ったでしょうに。
何も発さぬ母よ
発し続ける父よ
辛かろうと思います。
でも、お迎えが来るまでどうぞ生きて下さい
あなた方の存在はやはり
わたしには尊く有難いのですから。
幾分、ひんやりした空気が心地よい
夜の風や音に心和み
羽音にすら季節を思う
煌々と輝く花の美に
我が母想い、つと涙がこぼれる
あぁ、どんどん痩せて無表情になりゆく母よ
かつての貴女なら
「わたしは石楠花じゃないわよ。薔薇!」だと言い切ったでしょうに。
何も発さぬ母よ
発し続ける父よ
辛かろうと思います。
でも、お迎えが来るまでどうぞ生きて下さい
あなた方の存在はやはり
わたしには尊く有難いのですから。