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音楽と私#7:”音”の持つ力

お盆休みも最後の今日、すっかり休みボケで
のんびり午後に起き出してぼーっとしていた。
気がつけばもう夕方。こりゃいかんとテレビを
つけっぱなしでのんびり家事を進めていたところ、
情感溢れるピアノの音が聴こえてきた。

少し手を止めてテレビを観てみると、そこには
YouTubeでのストリートピアノの演奏で一躍
有名になった”ハラミちゃん”が映っていた。

”ポップスピアニスト”ハラミちゃん。
絶対音感を持ち、たった一度聴いただけで
その曲をピアノで完コピ、アレンジまでしてしまう。
彼女の演奏に込められた熱量はまさに圧倒的だ。

その番組はハラミちゃんがフランスの各地で
駅に設置されたストリートピアノの演奏者たちと
触れ合い、自身のルーツにもなった”身近な音楽”を
深掘りしていくというドキュメンタリーだった。

私はそのまま家事を放り出してテレビに釘付けに
なった。

年齢、性別、さらには国籍・・・様々な人たちが
思い思いにピアノを演奏している。

クラシック、ポップス、シャンソン
物悲しい曲、楽しい曲、しっとり聴かせる曲

十人十色、実に多彩な音色が、旋律が、リズムが
そこで奏でられていた。


音って、音楽って、どうしてこんなに人を
惹き付けるのだろう?
そもそも『音(Sound)』が『音楽(Music)』に
なっていった経緯って何なんだろう?

番組を観ながら私はすっかり音楽の世界に
取り込まれてしまった。

元々音楽に触れるのは大好きだ。
私には絶対音感もなければ楽器を演奏する
才能もない。
せいぜいカラオケで歌うくらいである。
だからこそピアノやギター等、自分の世界を
演奏で表現することが出来る人にはとても憧れる。


音楽の持つ力というのは実に不思議だ。

音というもの自体は自然界に元々存在するものだ。
それをリズムにのせ、旋律にのせることで
その曲を作った人やそれを演奏する人の感情や
風景、情感など色々なものを聴覚だけを通じて
表現してしまう。
そして聴く者の心にすら働きかけ、時には気分を
高揚させ、時には落ち着かせたりする。

それはまるで”魔法”のようだ。

半世紀も生きてるとすっかり涙腺が緩くなる。
そんな私の涙腺が一番刺激を受けやすいのも
音楽だ。

音楽はとかく記憶と結びつきやすい。
懐かしい曲を聴くとその曲に親しんだ当時の
記憶が甦ってくる。
そうした思い出に”やられる”事もあれば、
楽曲そのものに込められた情感、熱量などに
”やられる”事もある。
音楽には心を揺さぶる「何か」が確かにある。
これって私だけなのだろうか。


私の拙い文章でどこまでその魅力が伝わるか
正直なところ自信はまったくないのだが、
とにかく私の思うところはひとつ。

「音楽ってスゴい!」


何か楽器でも始めてみようかな・・・。


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