過敏性腸症候群(仮)の次男が通信制高校3年生になった話  その3  フリーターじゃダメなの? 編

少し間が空いてしまいました。
母の就活でバタバタしていたことと、
あまり記録することがなかったせいでもあります。

出来事としては、3者面談がありました。

とりあえず、次男は、知人の話に刺激を受けて、
相変わらず演劇関係のことが学べる都心の大学に通いたいと言っていて、
総合選抜型の入試で挑戦するとのこと。
それに落ちたら受験勉強をする気にはならないから、就職するという背水の陣で臨むつもりの様子。

本人が事前に先生と少し話した中で、
先生は、大学進学をやめるなら、
自衛隊か通信制大学にすれば、と言ったらしい。
あまりにも兄姉が通った進学校とは違う先生の入試観。

先生・・・、お言葉ですが、
自衛隊で通用するくらいなら、全日制やめてませんから・・・

今の次男ははっきり言って
どんどんどんどんゲーム人間に傾いていっている。
すまんな、我が子ながら言葉は選ばんぞ。
朝は起きられない、できるだけいくと言っていた学校も週に1、2回、
食事も用意された朝ごはんをPCでゲーム実況見ながら昼に食べ、
そのままゲームしたり動画見たりしつつ、
いつの間にかそのまま昼寝して、
起きたらお弁当は冷蔵庫に入れて、
お菓子を少し食べてバイトへ。
バイトで持ち帰った糖分脂質たっぷりのドカベンを夜10時ごろ一気ぐい。
そのまま早朝までゲームのこともあれば
風呂入ったり入らなかったり。

いや、だめだろ、この生活。
まぁ、言っても聞きませんよ、
洗い物も洗濯物もそのまま、
布団もあげず、風呂も起きたらシャワーですまし、
気が向いたらお弁当より
コンビニ行って脂ギッシュなラーメンとか買ってくる。

困るのは自分。
とはいえ、困らせるのはこちら。
生活費入れろとか、出ていけとか、
長い目で見れば、介護しろとか、家のことどうにかしろとか、
非正規で好きなことだけしてるような成人には背負いきれないでしょう。


あー、少しだけ気が済んだので、ぐちはこの辺で。
(いや、結局そこに向かうだろう)

で、三者面談ですよ、
結局、志望校の入試の内容確認して、
どんなスケジュールで進めるかをざっくり。
なかなかタイトであることが判明。
なのに、何故か自信満々の次男。
いつも志望校対策小論文講座の先生に不満タラタラの
その根拠を見せつけてもらおうではないか。

まずは、3年のレポートを完成させよう。
そして小論文と、課題の作成に取り掛かろう。

ゲーム業界さん、
これ以上ネトゲ廃人量産するのやめてもらえないですか。
次男は、この面談の後、1週間しか持たなかったですよ。
俺はやるんだ〜と時折叫びながら、それでもやってましたよ。
次の週、声がなくなりました。
次の週、いつ見てもゲームしてます。

そりゃ全体見れば増加してるでしょうけど、
まだ社会が回らなくなるほどの影響はないでしょう。
でも、そこからお金を搾り取って、
ある一定数の社会不適合者を送り出し続ける、
当事者の母から言わせれば、オレオレ詐欺並みに腹立ちます。

とうとう一昨日、俺やっぱり就職しようかな・・・と言い出した。
入試の準備の壮大さに臆したか。
面談時の自信はどこいった。

別にね、就職でもいいんだよ。
バイトじゃなきゃいいよ。
なんでフリーターじゃダメなのって言ってくる。

無理だよ、死ぬまではそれではやっていけないと思うよ?
多くの人が不安だからこそ、
蓮舫さんが公約にまでしようとするんじゃないか。

大人になると、保険料と、年金という「税金」を払うことになるよ。
これが今どんどん値上がりして、所得税、住民税とともに、
収入の2割は持ってかれる。
保険と年金は、正社員になると会社が半分持ってくれるし、
年金は上乗せになるから入ってたほうが多くもらえる。

正社員の何がいいって、ボーナスが出る。
やめた時に退職金がもらえる。
休みが保障される。
病気、出産等で働けない時に、補償される。
これがフリーターだと、
本当に働いた分しかお金はもらえない。
休むと手取りが減るだけ。
やめても何ももらえない。

そんな環境で、体力があるうちはいいよ、
どんどん年取って、親から受け継いだ家が老朽化して維持費もかかる、
変わらず税金は持ってかれる、
歳とともに、病気もするだろう、あちこち痛くなって
整形外科とか整体のお世話になるかもしれない、
目が悪くなってメガネ、コンタクトいるね、
目医者に歯医者、
若い頃に何も考えずコンビニ食ばかりで
40歳からすでに高血圧の薬飲み始める?
あぁ、月に3千円くらいかかりますよ、毎月ね。これ永遠に続くの。

大人になるってどういうこと?
稼げる機会が増えるってこと、
責任が増えるってこと、
関わる世界が増えるってこと、

お金を使う場面が増えるってこと、
自分の老化と付き合っていくということ、
親を見送るってこと、
それでも生きていくってこと。

どう
ゲームはそこそこにして、
どっかでつまんない仕事でもいいから
正社員として働いて、決まったお金を稼いで、
平凡と呼ばれるような生活をまずは確保したほうが
生きやすそうではあると思わない?

なんでこんなふうな書き方するのか、
いやになるわ、
だって、世の中の大人、多かれ少なかれ、
多くの人がこう表現されてしまう生活を送っているのだ。
でも!!
満足度は人それぞれなのよ、
お気に入りのものに囲まれて満足な生活する人
大好きな作品に毎日触れて満足する人、
ずっとやりたかったスポーツを始めて満足する人、
大好きな人と過ごせるだけで満足する人、
自然を愛でて満足する人、
そうやって仕事、社会活動とは別に
満足を手に入れて生活している人がいる。
だからいいじゃん!
ゲームで満足な生活を送るためにも、ここでやるしかないとしたら?


みんなどこかでちょっと気合い入れて頑張ったりしてる。
小、中、高、大学受験とか、
就職活動とか、
新入社員としての1、2年目とか、
子供が小さいうちとか、
バイトの掛け持ちとか、
色々、色々、

どこかで頑張れば、
なんとなく少し流れに乗って、
ゲームが楽しめる暮らしもできるような御身分になれるようになってる。

世の中の仕組みってそんな感じなのよ。
今のところ。
普通の範囲くらいでは。

超お金持ちとか、極貧とかはまた別ね。
幸い、うちは「その他大勢」だから。

もちろんさ、頑張りだけじゃないよ、
親の収入、家の資産、
自身の見た目、頭の良さ、
どこに住んでるか、誰が周りにいるか、
諸々の要素によって多種多様ではあるけれども。

一通り見渡せるようになってからわかったこともある。
ここまで見えて、自分の子供に言えること、
やっぱり、正社員になっといたほうがいいよ。

どうよ、
説得力ある?
それでも1番近い子供の耳には入らないんだけどね。

もどかしいね。

目の前の入試準備が大変なのは、わかってる。
ただ、手放すには、残念すぎるので、頑張って欲しい
踏ん張ってほしい。
やってみて、ダメでも、
彼はたぶん高校入試よりも、
ちゃんと個の自分を試されるこの入試が不安なんだと思う。
だって、自分なんてなんてない人間だって明らかになっちゃうもんね。
いつも、やってもないのに、小馬鹿にしたようなこと言ってて、
今回は、自分が、できないやつだと正式に烙印を押されてしまう。

怖いよね、不安だよね。
でもその経験、大事なんだよ、
それでも進まなきゃいけない場面が、この先もたくさんくるから。
母も毎週のように何かしらミスして、
長いため息ついて同僚をうらやましいで目で見てしまうんだから。
そしてそれでも朝が来たら職場に向かわなきゃいけないんだから。

まだ君は、そういうことが練習できる安全なフォールドにいるんだよ。
(そうではない過酷な人もいるだろう)
だから、少し、頑張って。
人生の先輩として言えることは、
無難だけど、そんな程度のことだ。
長い目で見ても少しでも負担の少ない生活が送れるように。

親のささやかな希望なのだよ。
あー、たった2ヶ月、ゲーム断ちしてくれないかなーーー!!!

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