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実録 私の可能性〜自分に学ぶ生き方のヒント〜25


仕事と恋愛は、
心を映し出す鏡であると私は思う。



求めることや期待することは
人それぞれであるが、

だからこそ

その人の価値観が
浮き彫りにされるからである。



ところで、
鏡には、鏡ならではの特徴がある。



まず、

自分の姿を見るためには
立ち止まる必要があること。

夢中になり
動き回っていると、
姿を確認することができない。



また、

映し出されたものが全てではなく、

見えたものは
全体の一部であること。



そして、

自分を
映していたとしても、

鏡の向きによっては
見えるものや見え方が変わってくること…。



仕事や恋愛が
人生で担う役割は大きい。

回顧録とは言えど、

過去のエピソードを振り返るたびに
私の心はうずいてくる。



20代半ばだったあの頃、
私はある選択をした。



転職への足がかりとして
編入学という方法を選び、

彼が帰省することになったため、
遠距離恋愛という選択肢を選んだ。



私は大学に入るという目標を
設定したものの、

そもそも
小学生の頃から勉強は苦手であり、

これといって
学びたいこともなかった。



『近場にある
 国立大学に入れたらいいかな。』

自分の学力を一切省みず、
私はのんきに構えていた。



しかし、

彼が帰郷したことを受け、
ソワソワし始めてきたのである。



当時
私は同棲をしており、

彼という存在が日常の一部になっていた。



『一人でやっていけるのか?』

『このまま
 遠距離恋愛を続けていくのも寂しいし、

 いっそのこと、
 彼のところへ行こうかな。』



そう考えた私は、

近県にある大学と
彼氏がいる他県の大学を受験校として選んだ。



私は恵まれた状況にあった。



その時の
気持ちに身を委ねながら、

環境を自由に
変えることができたのだから。



運にも
恵まれていたと思う。



後先考えない
衝動的な決断であったのにもかかわらず、

道が切り開かれていくことに
なったのだから。



看護師になったこと。

就職後に
心が折れて再就職したものの、

新たな環境でも行き詰まり、
数年後に仕事を辞めたこと。



いずれも
自分に必要な経験であり、

なぜ必要だったのか、
私はその先の人生で知ることになる。



よく、
人生に無駄はないというが、
そう簡単に悟れるものではない。



幾度もの葛藤に襲われ、
些細なことに傷つき、

その度に心が動揺する。



ただ…

それでも
挽回がきくのが人生である。






つづく



写真引用
https://www.town.shodoshima.lg.jp/kanko/iam_s/iam_s_sunset.html

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