初めての仕事で驚いた。ナビを使えない老人たち
僕は今初めての建築現場仕事をしている。
というよりも、初めて会社に雇われるような形で労働をしている。
僕は新卒でそのままフリーランスになったので、就職というものを経験したことがないが、今とある事情で父親の会社でお手伝いをすることになった。
父親の会社は最近従業員に横領をされたばかりで、大量解雇を行い、人手が足りない。
そして今回は父親の下請けの会社の人たちと一緒に、建築解体の仕事をすることになった。
集合時間は朝の6:45でそこから1時間ちょっと車を走らせ、現場に到着する。
そもそも集合場所まで僕の家から30分はかかるため、朝の6時に家を出なければならない。
フリーランス時代は朝の10時ごろに起きる生活をしていたため、起きるのがめちゃくちゃ大変だ。
集合場所に着いてチャチャっと挨拶を済ませ、すぐに出発する。
僕以外はみんな大体60代だ。
運転手の一言に驚愕
そして運転手が「みんな遅刻した時のために道を全部覚えるように」と一言。
全員が窓の外を見て、何かわかりやすい目印がないか探しながら、ノートにメモを取っている。
僕はその光景を見て、驚愕した。
「遅刻した時なんてナビ使って行けばいいじゃん」
素直にこう思った。
車の中は僕にとって最高の隙間時間で、Noteの執筆や英単語を覚えるのには最高だ。しかも1時間も作業できる。
さらに驚くことにみんな携帯を持っているのだ。
そこで僕は気づいた。
「みんなGoogle Mapの使い方を知らないんだ」
僕の友達にもたくさん年配の方がいるが、仕事上の繋がりでみんなフリーランスということもあり、ITリテラシーが高い。
しかも僕は最近までずっとハッカーの友達と一緒にいたので、ネットを使えないという概念がなかった。
僕は色んな国に旅行に行ってたくさんのカルチャーショックを感じてきたが、この体験はそれらの中でも上位に入る。
日本が全て電子化になる日は、まだまだ遠い未来なのかも知れない。