『この気持ちもいつか忘れる』を読んで
住野よるさんの本は初めて読みました。
有名な作品がたくさんあるので名前はもちろん知っていましたが、高校時代までほとんど森見登美彦さんと朝井リョウさんの本を読んでいたので、住野よるさんの純粋そうな?恋愛小説そうな?本は読んだことがありませんでした。
「どうやらこの生涯っていうのは、
くそつまんねえものだ。
大人達がこぞって、
十代の頃が一番楽しかったというのが
その証拠だ。」
この始まりに、とっても惹かれて、
結局数ページ立ち読みしたので
そのまま図書館で借りました。
これ以降も、ずっとおもしろくて、
最後は感動して泣きました。
読書感想文はあまり上手ではないので笑、
興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
たくさんの展開を経たラストシーン!
驚き、感動、共感、色々ありました。
主人公の男の子が、『想いを忘れる』ことを恐れて
「忘れたら、全てが嘘になる」と言います。
それに対して、女の子が
「嘘になんてならない。私達は忘れていく。どんなに強い気持ちもちょっとずつすり減って薄れて、かすれていく。
だから、その自分の心と大切なものに
恥じない自分でいなくちゃいけない。
悩んで苦しんで今を積み上げていくことしかできない。」
と言います。
この言葉が、とても心に残りました。
私が『忘れたくない』と思うのは、
家族や大切な人と笑う時間です。
面白くて笑っている時は、スマホの中身や、レシートの中身や、明日の予定も吹っ飛びます。
その時の幸せな気持ちを『忘れたくない』とよく思います。
でも、この本で読んだ言葉から、全てを写真や日記に残すことはできなくても、いつか忘れてしまっても、嘘にはならないし、その心に恥じない自分でいるために、周りの人を笑顔にできる人でいたいと思いました。
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