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DXしながらMX(My Transformation)

はじめに

こんにちは。ヤンマー建機の安田です。

今年は私の身の回りの何もかもが変わった変化の年でした。

人生でこんなに大きく変化のある年なんていうのはそんなに多くないと思っているのですが、こんな年に何も書き残さないとすれば、今後一生何も書かない気がします。nestのアドベントカレンダーをきっかけにさせてもらい2023年の振り返りと来年の目標について書いてみようと思います。

2023年の振り返り

 今年はこのような仕事の変化や生活の変化がありました。
【仕事の変化】精密機器業界→建設機器業界 研究開発職→DX推進
【生活の変化】関東での一人暮らし→九州での実家暮らし

新卒から入って12年近く勤めた会社を辞め未経験業界・未経験職種で転職し、一人暮らし歴18年目で実家暮らしに変更し、関東の暮らし10年以上から九州での暮らしへと変わりました。

いろんな面で変化の年となりましたが、全ての振り返りは書ききれないので仕事の話に絞って振り返ってみようと思います。

未経験業界、未経験職種へ転職して5か月が経ちましたが働き始めのころを思い出すとこんな考えを持っていました。
前職も現職も「メーカー」という共通点があり、前職の研究開発も現職のDX推進も「ゴールや正解がはっきりしていない類の問題解決のお仕事」という意味では共通点がある仕事だと思っていました。従って、前職で培った知識や考え方や仕事の進め方など活かせるものは十分あると信じていました。

 しかし実際に転職し働いていくと、前職の研究開発職で身に着けたと思っていた「問題解決のセオリー」や、前職で評価してもらえていた「客観的視点」「自主性」「説明する力」などは今の職場ではあまり価値にならないことが分かっていきました。

むしろそれと逆行するほうが好まれるほどで、仕事において「これが正解」と何年も信じていたものが崩れていき、「自分がもっている」と思っていたものを見失ったようで、正直受け止めきれない気持ちがありました。周囲の方々にも隠しきれていなかったと思います。

 (少し話が変わりますが)
最近数年ぶりに遠方の友人夫婦に会いに行ってお互いの近況をいろいろと話してきました。

大手会社の中でシステム開発に携わっている方々なのですが、開発向けにローコードツールの導入を進めているところだと言っていて、システム開発という業務のDXに取り組んでいるとのことでした。「ベテランの技術者ほど抵抗感を見せている気がする」との言葉を聞いて、最新のIT技術をずっと追い続けてきたであろうプロたちがなぜここにきて新しいツールに抵抗感を感じるのかと不思議に思い、なんでかと聞いてみると「今まで身に着けてきた技術があるからこそだと思う」と返ってきました。

その時はそうものなんだと他人事で深追いしなかったのですが、家に戻り自分の2023年を振り返っている最中にその話を思い出しはっとしました。

さっき書いていたこの文章
「「これが正解」と何年も信じていたものが崩れていき、「自分がもっている」と思っていたものを見失ったようで、正直受け止めきれない・・・」

 自分はこれを身に着けてきたんだと自信を持ってキャリアを築いてきたものの、DXの過程で、自分の仕事の中の「正解」や「当たり前」が崩れていき、「自分がもっている」ものの価値が低くなるようで働き方の変化を受け止めきれないと感じる人がいてもおかしくないのではないか。
という考えが、自分の状況と照らし合わせて突然出てきました。

DX推進というお仕事を始めた立場では、他の部門の方々に対して仕事のやり方を変えようなんて軽々しく言ってしまっていました。でも仕事のやり方を変えるというのは、同じ会社で同じ職種であったとしても、私が転職してから受けた衝撃と同じくらいの葛藤があるかもしれないし、そんなに軽く仕事のやり方を変えようなんて言ってもいいものなのだろうかと頭をよぎりました。

 転職をしたことで仕事の「正解」や「当たり前」が変わって戸惑っている自分と、人の仕事を変えることを推進している自分という相反するものが共存していることに気づかされた2023年振り返りとなりました。

2024年の目標

2023年は変化が大きく戸惑った年になりましたが、2024年は変わっていく自分に希望をもつことを目標としたいです。仕事の変化で「失ったもの」に目をむけるよりも「これから得られるもの」にもっと意識を集中してみたいです。

そして、他の部門の方に対して、今まで身につけられてきた能力や確立してきた仕事の仕方を否定することなく、新しい働き方に希望を持つような働きかけができるDX推進の一人でありたいなと思っています。

最後に

今年は新しい職場に迎え入れてもらい、自部門のみならず様々な部門の方々と関わらせていただきました。また、社外においても、取引会社さんやnestやUiPathのコミュニティーでご縁のあった方々、非常に多くの方々との交流があった年となりました。優しく迎え入れてくださったこととても感謝しております。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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