オリックスが誇る強力先発陣

長きにわたる暗黒期を抜け、21世紀初のパ・リーグ3連覇を成し遂げたオリックス・バファローズ。
去年同様、快進撃の裏には先発陣の獅子奮迅の活躍があるからこそだと思う。
オリックスが誇る強力先発陣を陣営を探ってみよう。

異常すぎる数値を叩き出す絶対的エース

オリックスのエース。いや、日本のエースがオリックスにはいる。その名は 山本由伸。
かつてムエンゴに泣かされた男はこの3年間
リーグで圧倒的すぎる成績を残してきた。

※2023年の成績は9月11日現在

2年連続のMVPにその年最も優秀だったピッチャーに贈られる沢村賞を2年連続で受賞し、さらには2年連続の投手四冠、
と異次元のタイトルを総なめ。そして今年、MVP、沢村賞を3年連続までに伸ばそうとしている。。

9月9日にはプロ野球82年ぶりである2年連続のノーヒットノーランという偉業を達成し、日本でやることがなくなった男は上記の通り、もはやキモい成績になっている。
ここ3年間、47勝15敗、、なんと一人で32個の貯金。
今の日本にこれだけ貯金を作れる投手がいるだろうか。
このデータだけを見ても現時点で史上最高の投手と言える。。

山本由伸を語る上でもっと衝撃的なデータがある。
それは 後半戦の勝敗 だ。
北はエスコン、南はPayPay 移動が激しいパリーグ、
ピッチャーは暑さにもやられ成績が普通は低下するのだが
なぜかこの男は成績を上げてくる。

山本由伸、驚愕の後半戦

それがこの表。凄すぎるという言葉しか出てこない。 

優勝目指す上で後半戦の由伸なしで優勝はここ2年できなかっただろう、、 

今オフ、ポスティングでのメジャー移籍が有力視される山本由伸。 

メジャーのGMが軒並み視察する中、来年の開幕戦はどこのチームで迎えているのか。。。

鬼緩急で翻弄する22歳

ローテ2人目、宮城大弥。2019年ハズレハズレのドラフト1位でオリックスに入団。 

それから4年、ローテーションに欠かせない存在となった。マウンドに立てば全く可愛くない投球だが、公式YouTubeに見せる姿がとてつもなく可愛い。 そのギャップに幾度となく落とされたオリ姫も数多い。 

2020年にプロ初勝利を挙げ、9月11日現在、高卒4年目、世間では大学4年生という年齢で34勝を挙げている。今年もローテの左の柱として3年連続の二桁勝利を記録。 高卒4年目以内で3度の二桁勝利は大谷翔平、藤浪晋太郎以来3人目の快挙。ところで、可愛くない投球とは、?に引っかかった方もいるだろう。そう、可愛くないんです。 

最速151㎞のストレートを誇り、真っ直ぐ主体の投球かと思えば、最遅85㎞のスローカーブを投げてくる。 

このボールにバッターはおもしろいように空振りをしていく。かろうじて当てても次のストレートに差し込まれアウトを取られる。22歳とは思えないベテラン味を感じさせる投球で幾多のバッターをねじ伏せた。 これが可愛くない投球なのだ。

突如現れた新星

山下舜平大。昨年までオリックスファンでも名前を知っている人は、数少なかった。自分も印象としてはストレートとカーブのパワーピッチャーという認識をしていた。しかし、その印象は今年のオープン戦で覆ることとなる。オープン戦の初戦でリリーフ登板すると、158キロをマークし阪神打線を凌駕。そこからは先発としてオープン戦のローテを守り、山本由伸という絶対的エースがWBC日本代表チームに帯同していたため、 開幕投手が不透明だったのだ。
そこで抜擢されたのが山下舜平大であった。
プロ初登板が開幕投手という派手すぎるデビューが決まり、開幕戦で勝ちになれなかったものの好投を披露。4月11日の楽天戦でプロ初勝利を挙げると8月に腰痛で離脱するまで9勝をマークし、ブレイクの足掛かりを作った。
来年、山本由伸が抜けることが予想される。
若きエースへの階段を登り進めることはできるか、、。。

FA熟考のロジンの王子様

その男の名は山崎福也。
2014年のドラフト1位であり、緩急を武器にする今年31歳の左腕。しかし即戦力のドラフト1位としては苦労が続き、背番号17が与えられたが思うようにいかず、 一時期は背番号0になり、先発と中継ぎを行ったり来たりしていた。それでも2020年先発に再転向すると5勝をマークし、 ブレイクの足がかりを築いた。リーグ優勝した翌年の2021年は田嶋と共に左の先発として開幕からローテーションを1年間守り抜くと規定投球回未到達も自己最多の8勝をマーク。日本シリーズでも先発し、本人にとって大ブレイクとなった。

2022年は、無援護が一年中付きまとい、援護率2.48という派手にグロい数字だった。(ちなみに2021は3.79) 
シーズンでは物足りない活躍だったが、日本シリーズではマウンドが特徴的な神宮のマウンドで2度先発し、9イニングを無失点に抑え、さらに今シリーズではバッターさちやも爆誕し、タイムリーを放った。 そして今シーズン最大の飛躍を果たす。 

5月までは負けが先行するも、5月27日のベルーナドームで8回無失点を記録して以降、破竹の7連勝。8月終了時点で自己最多の9勝をマーク。その後苦しむも9月27日のソフトバンク戦で自身初の10勝に到達。山本宮城に続いて二桁勝利達成。2桁勝利トリオは、2011年の寺原隼人・金子千尋・西勇輝以来の快挙だった。

今オフFAの目玉として注目されるが、Cランクと格安で狙い目を定める球団は多い。
来季、どこのチームのユニフォームを着ているのか、、、、、、、、

金子千尋味を感じる育成からの苦労人

2017年育成ドラフト2位。神戸弘陵高校から指名された東晃平が今季、大ブレークを果たした。開幕は中継ぎだったものの後半戦から
先発ローテーションに定着。6勝無敗 と
一度も負けることなくシーズンを終了。
田嶋が肘痛、山岡の中継ぎ配置転換、舜平大の腰のけがなどでポッカリ空いていた先発ローテの救世主的な存在として名乗りを上げた。

豪腕がそろうオリックス投手陣の中で東は
技巧派右腕といえるだろう。多彩な変化球に
最速154㎞のストレートはまさに金子千尋を思い出させる。そしてチーム随一エスコンFのマウンドに適応できる(3戦3勝 防御率1.47)というのもポイントが高い。
いちばん驚いたのは、 援護率 だった。
今年先発した中ではダントツの援護率
5.37という驚異的な数字を叩き出していた。
来年は無援護に苦しめられるだろうが、一年間春からローテーションを守って欲しい。
阪神よ、この 負けない投手 を打ち崩せるか、、、、、、

クロスファイヤーで魅力のポーカーフェイス

田嶋大樹。マウンド上では表情一つ変えず、ポーカーフェイスでピンチを潜り抜けてきた。そして時より魅せる右打者へのクロスファイヤーは見事としか言いようがない。あまりにも投げっぷりが良すぎる。田嶋大樹の見逃し三振集を誰か作って欲しいぐらいに投げっぷりが美しい。そんな左腕はここ2年、同じ左腕の山崎福也と共に左のエースとしてローテーションを支えてきた。8勝→9勝と順調に勝ちを伸ばし、今年は初の二桁勝利が期待されていた。しかし、左前腕の張りで約3ヶ月の戦線離脱。チームのローテーションはかなり苦しくなったのは事実。それでも、9月に復帰しCSでも6イニングを投げ抜いた。今年の日本シリーズは甲子園と京セラドーム。田嶋自身、星空の見える屋外球場とはすこぶる相性がいい。阪神ファンまみれの甲子園での登板が濃厚だが、応援の圧を気にしないマイペース田嶋を日本シリーズの舞台で存分に発揮して欲しい。。

↑今季のオリックスに関してのデータはこちらから見てみてください。

最後に………

明日から59年ぶりの関西シリーズ。。
激戦必至。阪神、絶対に倒しましょう。
はっきり言って、今年の阪神は強い。
手強い相手だけど、いつも通りの野球で
ファンは全力で応援しましょう!BuffaYell、甲子園の夜空に響かせてください。現地の人、全力でお願いします!

そして阪神よ、このタレント揃いの投手陣打ち崩せる自信はあるか?最強先発投手陣に震えて眠れ。。。。。


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