祭りの屋台

先日、子供達を連れて近くのお祭りに行った。
出店が立ち並び、多くの人が祭りを楽しんでいる様子。
我が子達もテンションが上がっている。
私自身、祭りに来たのは数十年ぶり。

私は祭りが嫌いなのです。
正確には祭りに関わっているマナーの悪い人が嫌いです。
食べたゴミをがそこいらに置いていく人、通路で座り込んでお好み焼き食べてる人。

何よりも嫌なのが屋台の人。
一応、客商売なのに無愛想。
祭りと言う特別な空間でなければ、
決して買うことがない味のクオリティと値段の高さ。

ブスッとしなが、スマホ見ながらただ突っ立ってる。
店員同士でキャッキャッ話していて、お客さんが来ると
「なに?」
みたいな顔する。
小さな子供にもこれ。
金魚すくいや射的の説明していても、
ボソボソなに言ってるかわかんない。
結局、お父さんお母さんが子供に説明する。

勿論、こんな人達ばかりではない。
「はいっ!おつり600万円!」
「うちのイカ焼きはイカす味してるからっ!」
なんて、これまた祭りと言う特別な空間じゃなければお寒い言葉だが、それが良い。
お客さんがいない時でも
「いらっしゃいませ~。いかがですかー?」
「食べてってよー」
などと声を出していた。

左右に屋台が並んでいる
何もしない屋台と声を出している屋台。
その店にいるわけではないのだが、声を出している店の方に人が多く歩いていた。

実際の店舗経営にも当てはまるのではないか?
店員と常連客との距離が近ければ近いお店は、ある程度の収入はあるが、そこから新規のお客さんの獲得が難しい。
と言うか、獲得する気が無いようにすら思える。

店員同士がお客さんがいるのにも関わらず、
ペチャクチャと世間話をしているお店は、
気が付くと無くなっている。

ただせさえ生き残るのが大変な現在。
祭りと言う特殊空間でも、消費者は店を人を選ぶ。
無意識に遠ざけている。
不愉快と言う危険から身を守る。

祭りの屋台は味、値段はそこまで差がない。
目新しい屋台も特にはない。
昔からあるものがほとんどだ。
それでもお客さんの入りに差が出るのは
その屋台の質。

声を出すのも、ハキハキしゃべるのも、
愛想良くするのも、元手がいらない投資だと思うんです。

厳しい現状は本当にコロナだけの原因なのでしょうか?

このコロナ禍でも、地道に自己研鑽して成長し信頼を貯めてきた人がこれからは生き残れると思う。

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