コノヨ刑務所（詩）

人は生まれながらに罪を持つ
この世に生まれた罪と
生きて行くという罰
死という解放と
アノヨというみんなが待つ場所

この世には二通りの者がいる
オトナという看守と
コドモという囚人
囚人は看守のキョウイクを受けてすくすくそだち
いつの日か看守の帽子を被る
次に来る囚人の看守になる
コドモが夢を見るのは
囚われる前の世界の思い出があるから
オトナが涙を忘れるのは
前の世界を忘れたから
それがコノヨ
コノヨ刑務所