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長物と男の戦闘本能

あまり僕は男だから何何、女だから何何という理論が好きではない。
ただ長男が拾ってきた枝や箒、クイックルワイパーの柄を持つと剣になってしまう。
ココ最近、仮面ライダーの影響もあり長男の戦闘本能が刺激されているようだ。

先日、義母が我が家を訪れた際にお土産としてスポンジでできた刀を2振りプレゼントしてくれた。
それを今の長男に渡したらどうなるか。
言うまでもなく戦闘本能が刺激されて僕とチャンバラごっこをするようになった。

ルールはお互い暗黙の了解に基づきプロレスに近い感じなった。
相手の攻撃は避けずに受けるか切られる、変身ベルトを装着してハイライトの最中は攻撃を待つ、音が出る銃の玩具で打たれたら防御をする等だ。

僕もこの歳でチャンバラ?ごっこをするとは思っていなかった。
ただやってみると面白い。
やはり相手が乗り気だとこちらも気分が乗る。
長男は子供にしては?珍しく、斬られたらちゃんと「うわ〜っ!」とやられてくれるので大したものだと思う。
そして戦っている最中に妻が通りかかると二人で成敗御免するのもお約束だ。
(そして後で怒られる迄が様式美😏)

去年の長男はおままごとやミッフィー等可愛いことが好きなので中性的な感じなのかなと思っていたが、今ではすっかり男子的な感じになっている。
試しに玩具コーナーに陳列されているプリキュアの商品の前を通ってみたが全く興味を示していなかった。

男子が好きなモノにハマるのは自然なことかもしれないが、興味深い。
フランスに居た時、フランス語は名詞は男性名詞、女性名詞で分けられていることが不思議に感じたのを思い出した。
文法の話なのでしょうがないのだろうけど、ジェンダーレスを声高に主張するヨーロッパの国で使用されている言語が男性、女性を区分けしているのは二律背反だなと思う。
とはいえ、そういった感覚が良くも悪くも人には備わっているのかもしれない。

それを当たり前の感覚として捉えすぎてしまうと、いざ違う事柄(例えばピンクの服や可愛い人形が好きな男性)に接した時に自分の常識外の異常な存在と認識してしまうのかもしれない。
逆に人にはそういったバイアスが備わっていると認識しておくと、自分の中に生じた感覚のズレはバイアスによる思い違いかもしれないと一拍を置くことができる。

子供達がどんな事に興味を示すのかは彼らの自主性に任せるべきだろう。
そこに親が介入して強制すると小さな亀裂は大きくなってしまう。
だからこそ子供達が興味を示したモノにはなるべく応えてあげたいと思う。
それが彼らの肯定感に繋がる気がするから。

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