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雪の日の料理

僕の住んでいる街は連日雪が降り、公園で遊ぶのは難しい。
こんな天気では体力の有る長男は持て余してしまい、手持ち無沙汰となっていた。
僕もやる事が思いつかなかったので、軽く昼寝した後に長男と夕飯を作り始めた。

長男は三歳半を過ぎ、多少は親の指示を理解できるので簡単なお手伝いは任せることにした。
今日作った料理は実家から送られてきた長芋を薄切りにしてチーズを乗せて焼いたステーキ。卵が余っていたのでチャーハン。人参、キノコ、豆腐を入れた味噌汁だ。

長男はフライパンや鍋に触れないよう気を使いながら具材を鍋に入れて柔らかくなるまで炒めたり(煮る前に炒めるのが僕のスタイルなので)、長芋の上にチーズやコショウ、青海苔を散らす事ができた。

出来上がった料理はとても良い匂いがした。
普段は野菜嫌いな長男も自分が作った料理は食べようと努力していた。
次男も味を薄めて出来上がった料理を食べさせた。
次男にとって山芋は初めてだったが、ホクホクしていてチーズの香ばしさが合わさり美味しかったのだろう、モリモリ食べていた。
味噌汁も具材を細かく切っているのでペロリと完食していた。

そんな次男の様子を見て、長男は照れくさそうにしつつ喜びの表情を隠せないでいた。
妻もそんな二人の様子を見て幸せそうだった。

特別なイベントは何も無かったけど、皆で食べる夕飯は楽しかった。
長男が火傷しないか、皮剥きで怪我しないかとヒヤヒヤするけど、長男が手伝って出来上がった料理はとても美味しく思えた。
それに、長男の成長を感じれたのも嬉しかった。

偶には天気の悪い休日も悪くない。

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