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老子の教えに学ぶ人生哲学   ①「上善は水の如し」

引用:中国の哲学者老子の著作『道徳経』第八章及び一部Copilotより

「最高の善は水のようなものである。万物に利益を与えながらも、他と争わず、器に従って形を変え、自らは低い位置に身を置くという水の性質を、最高の善のたとえとしたもの」

社会人になる前、20歳の頃の話です。
初めての居酒屋で、「上善如水」という新潟の日本酒を飲み、すっかり日本酒好きになり今日に至ります。

社会人になってから、水に関わる仕事に携わっていました。
一番深く関わったのは、川(かわ)の仕事だったからでしょうか?

「上善は水の如し」という老子の言葉は実体験に響きます。

時に、荒れ狂い濁水となる川は、様々な影響を与え、人命まで奪う一方で、私たちに必要不可欠な生命の水を供給する源ですから、いかに川を制するかは、そこに暮らす人類の宿命だと仕事を通じて感じました。
言い換えると、川の恐ろしさを知るからこそ、川と「調和する」ことを目指すのだと思います。

さて、老子の言葉を読み解くと、水が主体であると分かります。

水は柔軟で、器によって形を変える。
(広い川ではゆったりと、狭い川では急ぎ流れる。)
水は謙虚で、常に低いところに位置する。
(川は高い所から常に下へと流れる。)

水は、自然界であらゆるものに利益をもたらしながら、その存在を主張せず、謙虚に流れていることから、「最高の善である水の如く生きてみよう」という教えです。

人間を主体として捉えるならば、「調和する」ということは、自分だけが主体ではないことに気づき、自分をとりまく環境に生かされつつ生きることだと私は理解します。

老子の教えをどう捉えるかは、人生観に繋がります。
今一度、老子の人生哲学を学び、これからの人生の参考にしたいと思い、文章にしてみました。
興味を持たれた方は、哲学の小道を一緒に散歩してまいりましょう。(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)⁠❤


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