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「恋人がいれば幸せ」って本当なの?

25歳にして初めて彼氏ができた。
自分には恋愛は無理だとずっと思っていたけど、それを覆すような出会いだった。
一緒にいて心地よくて楽しい相手で、お互いに結婚も視野に入れて付き合っている。
彼と一緒にいる時間が、私の人生を良いものにしていると思う。

でも、周りの人から「彼氏がいるなら幸せだね!」というような持ち上げた扱いをされることに、違和感を感じるときがたまにある。

なぜなら、彼氏がいようがいまいが、人生は複雑で、悩みは尽きないからだ。
彼氏と上手くいっていたとしても、自分の人生について、自分で納得して道を決めていかなければならないという点では何も変わらない。

むしろ彼氏ができたことで、「自分の道を自分で決めていく」というこれまで当たり前にできていたことが、逆に難しくなったような気もする。
何かの本で読んだけど、女性は人間関係に生きがいを求める傾向があるらしい。だから、頭の中で「彼氏」や「夫」との関係が占める割合が大きくなりやすい。

うちの母は学生時代に音楽をかなり真剣にやっていたのだが、先生から「彼氏を作るな」と言われていたらしい。
その理由が、女性は彼氏ができると「自分の目標に向かってひたすら頑張る」ということができなくなる傾向があるからだったそうだ。
彼氏に愛されることである程度、承認欲求が満たされてしまうからかもしれない。

今、彼氏の存在によって、今まで満たされなかった部分が確実に満たされている。
しかしその反面、今までの自分にあった、人生へのモチベーションや理想像、「こうありたい」という強い思いみたいなものが薄れていっていることを感じる。
そのことによって、自分の人生を自分で決断していくことが難しくなってきたような気がする。

自分の実感としては、
「恋人がいれば幸せ」ではなく、
「恋人の存在から得るものは大きいものの、同時に失うものもある」
という方がしっくりくるな、と最近思っている。


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