人は、焚き火の前に立つと心が開放的になり、嘘をつくことができない。 俺は、嘘が嫌いだ。 そう思うことが多くなったのは、中学生のころからだった気がする。クラスで威…
コーヒーの香り。パソコン。放課後、いつも通りの職員室。同僚と談笑しながら、明日の授業はなにしようかと思いを巡らせていた。 「Aさんが亡くなりました」 突然耳に入…
tasty_ixia236
2024年5月2日 16:49
人は、焚き火の前に立つと心が開放的になり、嘘をつくことができない。俺は、嘘が嫌いだ。そう思うことが多くなったのは、中学生のころからだった気がする。クラスで威張るあいつらや、友達と仲良しこよしするあいつら。昔から人と話すことが好きじゃない俺は、同じ教室にいるやつらをぼーっと眺めていた。周りを客観的な目で評価する性格は生まれつきなんだと思う。あいつらはみんな嘘をついている。俺は、どちらかと
2024年2月24日 03:42
コーヒーの香り。パソコン。放課後、いつも通りの職員室。同僚と談笑しながら、明日の授業はなにしようかと思いを巡らせていた。「Aさんが亡くなりました」突然耳に入ってきたのは、呼び慣れた名前と、訃報だった。私は2年目の小学校教員。大学を出てすぐに教員になり、2年目の冬を終えようとしていた。多忙な仕事にも慣れ始め、子供の可愛さを目の当たりにし、仕事が楽しく思えるようになった頃だ。今年は小学6