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【R4第16回「開拓者の時間」】高校数学を学ぶ必要性

 福島県立安積高等学校では、令和4年度入学生より、履修する総単位数を1時間減じて、週に1時間の頻度で「開拓者の時間」という特色ある時間を時間割に設定してます。

 令和4年10月27日に行われたワークショップでは、教務副主任である数学科の教員より「今の学びは自分の人生に役立つか?」 高校数学を学ぶ必要性 という内容でディスカッションをしました。

 まず、冒頭に新聞の投書欄から記事を紹介しました。

 「苦労して微積分を学ぶ必要ある?」というタイトルで投稿された定年退職をした公務員の方の文章でした。
 内容は、これまで仕事をしてきた中で、微分も積分も一度も使わなかった。実際に高等数学を必要とする人はかなり限定的である。高校卒業してから必要に応じて学べば良いのではないか? といったものでありました。

 その後、数学の勉強をすれば、自分の普段の生活や社会生活の中で役立つか?という国立教育政策研究所による意識調査の結果が示されました。

国立教育政策研究所の教育課程実施状況調査より

 さらに先程の投書に対して17歳の高校生が書いた意見が紹介されました。この高校生は、「数学は思考回路を鍛えてくれる」とし、数学は不得意だとしながらも、「問題の要求に応じて必要性や十分生を熟考し、論理の道筋を表現する作業は、確実に私の中の何かを高めてくれる。」と述べていました。
 この学びに対する深い洞察の高校生の意見を受け、安積高校生も新聞の投書欄に送ると仮定して自分の考えを原稿用紙にまとめました。

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