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言葉って大切だよね

今回は先月脳梗塞の再発をして、病院に行って入院までのお話をします。

私の職歴はホテル業で8年、実家の食品店で22年接客を経験してきました。
なので、お客さんの立場になるとついつい気になってしまう事があります。

病院は接客とは違うけど、人と人との関わりに変わりはないと思います。

言うのは簡単だけど、相手を思いやる気持ちが大切ってことを感じた日だったので・・・。

父の入院

MRI検査で脳梗塞の再発ですぐ入院、治療をしなければいけなくなりました。
入院をするために、血液検査に連れて行かれその場をはなれた父。

主治医は、父に付き添ってきた私と姪に言いました。

主治医:非常に危険な状態で、急変も考えられます。

それは延髄梗塞の再発でした。

画像を見せられ説明を受けたけど、素人でも分かるほど・・・

主治医の先生はとても丁寧に教えてくださいました。

動揺してはいけない、しっかりしなきゃ。
大丈夫!お医者さんって最悪のことを言うから・・・
と自分の心に言い聞かせながら。

入院の準備

血液検査が終わって戻ってきた父と別室へ通されました。

看護師さんが父の車椅子を押して私たちと中に入り、忙しそうにバタバタ準備を進める看護師さん。

出入り口に背を向けて中に通された父に、後ろからいきなりかぶっていた帽子を取りました。
当然、父はちょっとびっくり!
私の心の声:えっ、帽子取りますねとか声かけないの?

看護師:入院の前にPCR検査しますから、上向いてくださいね。
後ろから父の頭を押えて長~い綿棒を鼻に入れてグリグリ。

心の声:後ろから?そんな雑に!? 少し我慢してくださいねとか声かけないの?

私は母の入院時にもPCR検査をしていてわかっていたので、父が不安がらないように
私:鼻の奥まで入れるから、ちょっと我慢してよ~
と、声をかけました。

今度は寝間着に着替えするので、看護師さんは紙袋を持ってきました。
看護師:脱いだ服や持ってきた物を紙袋にいれて用紙にチェックしてください。

言われるままに私と姪は、用紙に書き込みました。

ICUの病棟の階へ移動

寝間着の着替えた父と一緒にその階へ移動。

看護師:付き添いの方はここでお待ちください。お父さんは病室に行くので     ここでご家族とバイバイです。

会えないので携帯電話だけは持ち込みたい父。
父:電話、電話・・・

そんな父に
看護師:何も持ち込めないんです。
そう言いながら、病室へと連れて行かれました。

私たちは
ここでバイバイだって、頑張ってね
と、手を振るのが精一杯。

その後、私たちはその階の一室で何とも言えない気持ちで待っていました。

看護師さんが戻ってきて私たちがチェックを入れた用紙をみながら、袋に入れた持ち物を取り出して再チェック。

看護師:上着3枚、これはどれとどれですか? ズボン1枚は? 携帯電話は?

それに対して私たちは、「はいこれです。」「はいこれです。」と答えていきました。

心の声:なんか、尋問受けてるみたい・・・

そして、その看護師さんは「この後、病棟の看護師との話があるので待っていてください。」といって、去って行きました。


ICUの看護師さん

少し待っていると、看護師さんが来ました。
その看護師さんは、物腰が柔らかく優しいそうな人でした。

来ていた物や携帯電話のことも聞いてみたら、

● 治療に専念するために現時点では持ち込めないとのこと。
● 持ち物のトラブルを避けるため、ひとつひとつ確認しなければいけないとのこと。

とても丁寧に説明してくれて、その他、色々と確認事項をしました。

入院手続きや署名、家族構成、本人の性格など・・・
父の事を思い出しながら話すと、やはり胸が詰まります。
もしかしたら・・・なんて過ってしまうから。

話している途中、こらえきれなくなった姪に涙が溢れてきます。

それに気付いた看護師さんは
看護師:あっ、ごめんなさい。辛いですよね。ちょと待ってください。
とティッシュを持ってきてくれました。

この気遣いに、父を安心して看てもらえると感じました。

思ったこと

吹出し1

確かにこのご時世で、医療従事者の方は想像以上に大変だとは思います。
だけど、忙しいからと事務的にするのはどうかと・・・
家族は動揺しているし、訳が分からず言われるままです。


● なぜ着ていた衣類や持ち物をチェックして持ち帰らなければいけないのかの説明がないのか。
● 患者さんは具合も悪いし、不安です。動物だって後ろからいきなりは驚きます。正面から一言、何をするのか声をかけてあげられないのか。

ちょっとした、一言が欲しかったです。
最初の看護師さんは人として扱っていないようにさえ感じました。
仕事と割り切っているのかもしれませんが、家族にとってはかけがえのない大切な人です。

ちょっとした気遣いや声かけが、大切なんじゃないのかな~。
自分も気をつけようと思いました。

吹出し2


PS

たった一人の看護師さんのことで、感じたことです。
他の看護師さんはとても親切ですよ。
おかげさまで、父も順調に回復に向かっています。
医療従事者の方にはコロナ禍の中、大変な思いをしながら働いてくれて感謝しかありません。

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