11日目(快晴)30代夫婦ヨーロッパ珍道中


ローテンブルクからミュンヘンへ


この日は快晴。ホテルで朝食を食べた後、朝から二人そろってローテンブルクの街を散歩した。歩いているだけでも楽しい。ただの住宅もかわいく見えたので思わず何枚も写真を撮った。
その後、ホテルへ戻って身支度。今日はローテンブルクからミュンヘンへ移動。今回も座席予約をしていたため云々悩まなくて良い。 

ホテルを出発しバス停へ。ゴロゴロと石畳の道をキャリーケースを転がして行くが、石畳に引っ掛かり妻は不機嫌になった。「やっぱりホテルからタクシーを呼んだ方が良かったかも」と駄々をこねる妻を無視して、妻のスーツケースをふんだくり、二人分の荷物をずるずるやりながらバス停へと移動した。

ドイツのバスはどうなってるんだ問題


バス停には余裕をもって到着。一息ついてバスを待つが、予定時刻になっても来ない。妻も私もソワソワし始めた。「バスというものは大体遅れるものだ」と妻と話す。
10分経っても来ない。いよいよおかしいと思い始め、周囲を見渡すと、同じくソワソワしている中東系の男性と白人の夫婦が見えた。ここでgoogle翻訳。私は中東系の男性に話しかける。同じ目的地(駅)へ向かうこの男性も良く事情が分からない様子だったが、他の系統の運転手に話を聞いてくれた。男性曰く「1時間前に予約をしないとバスは来ないらしい」とのこと。

〈えっ!?予約制?どこに書いてるねん!〉私がそのような表情をすると、男性も同じような表情をしていた。言葉は通じなくとも、心は通じ合う。そのことを妻に伝えに戻ると、男性が再び話しかけてきた。「近くの電車駅から向かうしかなさそうだ。このようなルートだと目的地のミュンヘンに着けるだろう」とわざわざルートまで示してくれた。なんて優しいんだこの人は。謝意を伝えて別れた後、さらにもう一度来てくれて「電車に乗るにはチケットが必要。そこで買えるはずだ」とまたまた親切にも教えてくれた。 

私はチケットを買おうと指定された場所へ向かう。後を追いかけてきた妻。「ジャーマンレイルパスがあるから買わなくていいかも!あと電車が来たよ!」とのこと。「そうだった!」と慌てて乗り込む。親切な男性にお礼のチップを渡したかったが、渡し損ねてしまった。ありがとう、親切な人よ。心の中で感謝を伝えて遠ざかる街並みを眺めた。

電車はこれでいいのか問題


さて、何とか電車に乗り込めたわけだが、乗換えを間違えないかヒヤヒヤすることになった。男性からざっくりと乗換駅を聞いたものの、google map先生が示したものと違うルートで進むことになる。
電車に乗り込み車内に掲示されている停車駅を確認。乗り換える駅を確認。その後もgoogle mapで現在地とにらめっこしながら違う方面へ行かないかを眺める私。そんな私を見て「大丈夫だよぉ。そんなに心配しなくても」と妻。心配したくなくても心配になってしまうのである。「こうするのが一番安心やの!」私が伝えると、また険悪な雰囲気になってしまった。

ようやく目的地であるミュンヘン中央駅へ近づいてきたころ。ややここしかったのが、「ミュンヘン○○駅」という表記である。ミュンヘン○○と書いてあり安心していたのだが、よく確認すると乗っている電車はミュンヘン東駅行き。とたんに焦る私。結局のところ、乗り換えて一駅違いなのでそんなに心配することはなかったのだが、事情が分からない私は心配になって車掌に確認。乗換えを教えてもらってようやくホッとする感じだった。そんなこんなのトラブルがあったものの、何とか目的地ミュンヘンに到着することができた。

日本料理屋


ミュンヘンのホテルに到着。この日はあえて日本料理を食べようと決めていた。海外のヘンテコ日本料理を楽しもうというわけだ。お目当ての日本料理屋に到着。赤い装飾や金色のひらひらが飾ってある、どことなく中華が混じった佇まい。イメージ通り、海外の日本料理屋である。箸袋に『禅』ではなく『蝉』と書いてあるところはポイントが高い。

浴衣のような衣装を着た店員が「イラッシャイマセ」と片言の日本語で接客してくれる。メニューは寿司、てんぷら、焼き鳥などの日本料理が並んでいた。ビールもアサヒ、エビス等の良く見る銘柄が並んでいた。私は寿司セットを、妻はどんぶりを頼んだ。届いた寿司セットはマグロ、エビなど良く見る江戸前寿司。ただ、巻きずしは裏巻きであった(メニュー表にも「uramaki」と記載されていた)。味は普通。感動することもないが、がっかりするレベルでもなかった。猫と鯉が戦っている不思議な絵を眺めながら、ほどほどに満足して店を後にした。

旅の概要と全日程のリンク

https://note.com/tasty_holly359/n/nd9db7d1af086


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?