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理屈じゃないから。
あぁ、幸せだ。
こうして彼のことを考えていられる時間は、何よりも楽しい。
他人には色眼鏡をかけていると思われるかもしれないけれど、もうなんだって構わない。
別に、これ以上なんていらない。
ただ、彼を想っていられるならば、それ以上は求めない。
生きていて良かった、というのは、こういう気持ちなのかもしれないとすら思う。
彼が私に何をしてくれる、ということはないかもしれない。
それでも彼は、私に何もしないでいてくれる。
否定しないでいてくれる。
決めつけないでいてくれる。
…ただ、ここに居てくれる。
私には、それが何より嬉しいのです。
叶わないかもしれないけれど。
彼の何が好きなのか、というより、私が彼のどこに惹かれているのか、なのだと気づいてから、見え方や考え方が変わった。
私が惹かれてしまっているのだから、仕方ないと思えるようになった。
…ただのわがままかもしれないけれど。
でも、人を好きになる、人に惹かれるというのは、こういうことなのではないかと思うのです。
よく言いますでしょう、恋は理屈ではない、と。
私は理屈で考えてしまう人間だから、どうしても相手と比べてしまう。
自分が劣っている、釣り合わない、これでは嫌われてしまう、と考えてしまう。
どれだけ努力しても埋まらない溝があって、無理なのだと思えてならない。
…そう考えていたけれど。
「私は彼に惹かれているのだ」と思ったら、それなら仕方ないよな、と。
だって、私は何もしていないんですから。
彼が勝手に私の心を掴んで離さないのです。
言ってしまえば、不可抗力なんです。
だったら、大人しく惹かれたままでいよう、と。
彼は私よりずっと素敵な人で、私などでは到底敵わないような存在なんです。
そんな人の力に私ごときが抗えるはずもありませんから。
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