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〈その2 : 2024年春 山陰・北陸・中部探訪乗車記 with青春18きっぷ+α〉

「小倉駅→下関駅:
  鹿児島本線&山陽本線 普通列車
       (415系1500番台)」

 福岡県第二の規模を有する都市の中心駅、小倉駅にやってきた。さきほど、博多駅から乗って来た普通列車を終点の小倉で降り、数分の乗り換え時分で別のホームに移り下関行きの列車に乗り込む。次に乗る列車は415系1500番台車だ。

小倉駅にて
この列車に乗り込めば、次踏む大地は本州

 今やJR九州唯一の交直両流対応電車となった415系1500番台車である。山陽本線の末端部である関門トンネル区間(下関〜門司)のデッドセクションを、JR九州所有の電車としては唯一越えることのできる国鉄ご自慢のイカした国鉄電車だ。
 そんなイカした415系1500番台にすぐに乗り込んだ、そしてすぐさま客用ドアが閉まる。バイバイ九州、次に足を踏み入れるのは本州である。

朝日かがやく鹿児島本線の車窓

 列車は緩やかな速度で門司駅まで鹿児島本線を走っていく、途中東小倉の貨物ターミナル駅を横目に通り過ぎつつ、貨物コンテナの山を横目に通り過ぎつつ。小倉駅から数分、門司駅に着いた。

門司駅に停車、ここから先神戸駅まで続く
山陽本線の旅が始まる
まずは門司駅構内で1回目の交直流切替

 門司駅では、交流電化区間の鹿児島本線から直流電化路線の山陽本線へ渡るために電化設備の電源切替が行われる。その関係で非常灯を除き、車内の蛍光灯がいったん切れ、そしてまた点灯する。この門司駅の名物である。この名物、九州の鉄達からすると、九州をようやく抜け出す儀式みたいなものだと思われてるかもしれない、実際私もその様に思っている。九州を出る儀式を終え列車のドアが閉まり、緩やかに発車し門司駅内のデッドセクション(交直切り替え区間)を通過すると、再び車内が暗くなる、そしてまた車内灯が付いたと思うと、列車は速度を上げて下へ潜っていく、関門トンネルへ入っていった。バイバイ九州。

 関門トンネル内は北陸トンネルほどではないものの、かなり長い隧道である。隧道内に設置された蛍光灯が車内の海側(進行方向左側)の車窓にすばやく映り消え去る。車内の海側、といえどここは関門海峡の底なのだが、その点は触れないこととする。

本州、下関に上陸
乗って来た普通列車は門司駅が終点
下関駅にて

 暗い海底隧道を抜けるとそこは本州、山口県に上陸した。関門超えをした列車はゆっくりと速度を落として下関駅に入っていく。そして列車は駅構内に止まり、終点の下関駅にたどり着いた。ここからはJR西日本の領域だ。長い旅はまだ始まったばかりだ。

下関駅を過ぎ去る、415系電車

今回もご覧いただきありがとうございます。
次回は下関駅から山陽本線の列車に乗って新山口駅まで向かいます。どうぞ次回もお楽しみに。

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