見出し画像

〈山陽・北陸乗車記2022年冬with青春18きっぷ+α(その56)〉

「JR貨物コンテナ弁当(駅弁)」

どうも、ご無沙汰しております。
今回は新山口駅から乗車した下関行きの普通列車の中で食べた、少し変わった駅弁を紹介させていただきます。

少し変わった形をした駅弁、JR貨物コンテナ弁当

 駅弁ブランドはいまや日本の海を超えて、欧州の駅でも売られるほど、絶大な市民権を得ていますが、そんな駅弁業界を覆す様な奇抜な駅弁が今回紹介する「JR貨物コンテナ弁当(第一弾:神戸のすきやき編)」です。
 駅弁のイメージといったら、ご当地イラストが描かれた幕の内弁当のような容器の中に、その土地ならではの人気食材がふんだんに使われ、列車旅を彩る一種の旅要素だと考える方も多いかもしれません。(一方で、値段が高い、常時冷めている、なんてマイナスなイメージもあるかもしれませんが今回はそのことについては触れないこととします。)
 このコンテナ弁当はそんな駅弁のイメージをほんの少しだけ変える駅弁となっています。なんといってもその見た目、一眼見ただけでは駅弁なのか、はたまたコンテナ型の小物入れなのか疑ってしまうような凝ったつくりです。

外箱を開けると、JR貨物の営業範囲がわかるようになっている
外箱と内箱、それぞれJR貨物のコンテナそのまんま

 それではこの駅弁の外箱を開けることとします…。これはびっくり、外箱のコンテナからプラモデルの造形に使えそうな内箱のコンテナが出てきました。内箱に至ってはそっくりそのまんまJR貨物のコンテナです。

コンテナ弁当の中は神戸牛のすきやき

 内箱(お弁当箱)を開けます。実物の貨物コンテナはもちろん上蓋が開くような仕組みではないので、なんだか不思議な気分になります。中に入っていたのは神戸牛を使った神戸風すき焼き弁当です。こちらの弁当はかの蛸壺弁当で有名なお弁当の淡路屋が販売しているだけあって、具材は兵庫県にちなんだものばかり。

手に持ち食べるとなんだか不思議な気分になる

 写真ではわかりずらいかもしれないですが、こちらのお弁当、片手で持つとかなり重さを感じます。それほどなかがぎっしり詰まっているって証拠ですね、ありがたいです。

神戸牛を甘く煮た神戸風すき焼き
すき焼きには欠かせない焼き豆腐もちゃんと入ってる
列車内での駅弁は旅情をそそる

 それではいざ実食といたします。いただきます。まずは神戸牛からひとくち…おいしい!!
この神戸牛、とてもすき焼きの味しみしみでとても食べやすいです。今回の長旅で疲れた体を醤油風味の味付けが癒してくれます。続いては焼き豆腐を一口…これも絶品です。どの具材もすき焼きの味しみしみなのは当たり前なのですが、この焼き豆腐はすき焼きの風味とは別に、焼き豆腐本来の風味が残っているので味が喧嘩しておらず美味しくいただけます。駅弁ということですき焼きの下には染み染みなご飯も入ってます、やはりすき焼きに白ごはんは欠かせませんね。他にも煮込まれた椎茸、白菜、青葱、人参も入っていて、神戸の旨みを片手で味わえました。ごちそうさまでした。

今回はここまでです。
次回はついに本州を抜け出し、九州入りします。どうぞお楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?