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ブラック企業の見極め方②

ご無沙汰しています。
大学生インベスターです。
今回もブラック企業の見極め方を伝授したいと思います。
それでは早速ですが、お伝えします。

それは、「50年以上の老舗企業で直近5年間で構造改革をしていない会社」です!!
最初にどういうことか説明しましょう。

まず構造改革というのは、基本的には「儲からない事業を切り捨てて、儲かる事業だけにシフトする」ことを言います。
構造改革をすることで、企業の利益を向上させることができます。
これとブラック企業となんの関係があるのか疑問に思うかと思います。

実際、ブラック企業は社員をあまり大事にしないので、離職率が高い傾向にあります。それは、スキルが身についた従業員が少なく、利益が上がりにくい傾向にあるといえます。
構造改革は、利益向上が目的のため、この際に悪い企業風土も一新しよう!と考える企業が多いのです。
最近構造改革を行った企業として、日本製鉄、NEC、TDK(電子部品大手)、IHIが挙げられ、これらの会社はホワイト企業だという話も聞いています。

次は逆に古い企業体質が残っている会社を挙げてみます。
「三菱電○」は、誰もが知る超大手企業で皆さんの中にもここの家電を持っている人も多いと思います。
しかし、三菱電○は過去に不名誉な賞である「ブラック企業大賞」を受賞したこともある有名なブラック企業です。
過去にはここの社員さんが上司からのパワハラに耐えきれず、自ら命を絶ってしまうという悲しい事件も起きました。
また、会社として様々な不正が絶えず発覚しているという状況です。
三菱電○を含む三菱財閥は古くから続く歴史ある会社です。
一体それほど大きな会社がどうしてブラック企業になったのでしょうか?
それは、三菱財閥には「隠蔽」という企業体質が残ってしまったからであると考えられています。

ここで、三菱の裏話をしようと思います。


週刊ダイヤモンド「三菱最強伝説」より引用

これは、三菱財閥に残るヒエラルキーです。三菱グループと全く関係のない三菱鉛筆を除いて、トップに位置しているのは、「御三家」と呼ばれる三菱重工、三菱UFJ銀行、三菱商事の三社です。これらはトップに位置し誰からも口を出されないので、ホワイト企業です。しかし、それ以降は先ほど例に出した企業も含めて怪しい会社が多いです。

ところで、三菱グループでは毎年、都内某所で「金曜会」と呼ばれるものが行われています。そこでは、それぞれの社長が集まり今後の景気や決議事項など会議が行われています。それすら出られない会社も多く、出たとしても決定権がない会社もあり、序列の厳しさがはっきりと分かります。
そのため、三菱系列のこのヒエラルキーが弱まらない限り、企業が変わるのは難しいと思ってしまうわけです。
因みに他の三井、住友は三菱ほどのヒエラルキーはないものの、ある程度存在しているといわれていますが、実際のところは分かりません。

少し話がそれてしまいましたが、今回のテーマである「構造改革」を行っているか調べる方法は至って簡単です。「(会社名) 構造改革」で検索をかけるだけです!
構造改革はかなりの費用がかかることも多く、投資家等に開示しなければいけません。調べて出てこなかったら、やっていないという判断で良いと思います。
三菱電機は、2023年現在、組織風土改革やガバナンスの構造改革を行っている最中で、ホワイト企業に生まれ変わることが望まれます。

最後に注意点ですが、これが当てはまるから絶対ブラック企業だと決めつけるのではなく、株式投資から見た一つの見方であり、就活やインターンなど様々な観点でいい企業を選んでいただければと思います。



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