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#72  思いつくままキーを打っていれば「本当に書きたいこと」が書けるようになる。

noteの書き方に関する本で
「目次と結論を先に決めて書いておくと良い」とあり、
試しているが、なかなかうまくいかない。

今日はこれを書くんだ!と思って書いていても、
書いているうちに、別の「本当に書きたいこと」に気づいてしまう。

そして、見つけた「本当に書きたいこと」を筋を通して書こうとするから、
書き終わるまでに時間がかかる。

いつまでたっても、そんな毎日だ。
もっと近道があればいいのに。もっと早く書ければいいのに。

でも、仕方ない。
むしろ、それでいいのかもしれない。
そういうものなのかもしれない。
そんな気がしてきた。

話している間に、「本当に話したい」ことに気がつくことがある

親しい人と話している時にそういうことがよく起きる。
心を開いて話しているからなんだろう。

色々なことを話しているうちに、
「本当に話したかったのは、こういうことだったのね」と気がつくことがある。

言いたいことを相手にわかりやすく伝えるためには「結論を先に話す」ことが推奨される。
時間がなくて端的に伝えたいことがあるときは
「結論を先に」話すようにしている。

ただ、そうではない会話の場合でも、話に脈略がなさすぎる場合
私は母と話す時そうなることが多いのだが
「結局、何が言いたかったの?」と結論をたずねてしまうときがある。

そうたずねると、母はたいてい
「そうそう、これが言いたかったのよ」と言って再び話を始める。

話すことで、「本当に言いたかったこと」に気づいたのかもしれない。

結論が分からない話にイライラしてしまうことはある。

でも、私にもそういうことはある。
話しているうちに「本当に話したかったこと」に気づくことがある。
話さなければ「本当に話したかったこと」に気づかなかったんじゃないか、と思ったこともある。

もしかしたら、
「本当に話したいこと」は話す前には分かっていなくて、
話すことで初めて見つかることだってあるのかもしれない。
だからこそ、誰かと話すことは楽しいのかもしれない。

その人と「話がしたい」のだ。
「何が本当に話したい」のか、分かっていなくても
「話がしたい」のなら、どんどん話をすればいい。

話をする中で「本当に話したいこと」が見つかればいい。
そんな話に付き合ってくれる人を大切にしたい。

ほんとに話したかったのは、そのことじゃないんだ。
だったら、最初から
そういう話からはじめればよかったのだけど、
ともだちとしゃべっているような順番で
こういう話をしてみたかったのだから、
しょうがない。

糸井重里「ボールのようなことば。」

糸井重里さんも、こんな言葉を書かれていて、ひどく共感した。

そして、毎日noteで書くようになって気づいた。

書くことだって、同じなのではないか。
話すことと同じなんじゃないか。

そういえば、ある本にこんなことが書いてあった。

思いつくままキーを打っていれば、いつか自然に本当に書きたかったことが書ける

物書きには、「作家の壁」というものがある。文章を書くと決めて、机に向かっても、頭の中にめぐらされたように思考が広がらず、まったく文章が書けない状態のことだ。

それは文章を書く能力がないというより、ちゃんとした文章、感動を書けないのではないという作家自身の恐れの場合が多い。

作家の壁を取り除くための最もよい方法はいったいなんだろうか。
小説家のアン・ラモットはこうアドバイスしている。
文章を書きたければ、とにかくパソコンのキーボードをたたけ
でたらめな文章ができあがるかもしれないが、それはまったく問題にならない。なぜならどんな文章になるかを考えずに、思いつくままキーを打っていれば、いつか自然に本当に書きたかったことが書けるからだ。

イ・ミンギュ『「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法』 

やっぱりそうなんだ。書くことも話すことと同じ。

「本当に書きたいこと」が何か分かっていなくても
「書きたい」のなら、書けばいいのだ、
思いつくままにキーを打てばいいのだ。

思いつくままにキーを打っている間に
「本当に書きたいこと」が見つかるから。

書き始めてみなければ、
「本当に書きたいこと」を書けるようにはならないから。

最後に

書きたいことは幾つか頭に浮かんでも
「何を書こう」か毎日悩んでしまう。

でも、「書きたい」のだから、書き始めてみよう。
とにかく思いつくままにキーを打ってみよう。

そうすれば、きっと、
「本当に書きたいこと」が見つかる。
「本当に書きたいこと」が書けるようになる。

大丈夫。

noteは、脈略のない話を聞いてくれる親しい人と同じだ。
どんな文章だって受け止めてくれるし、
あとで幾らでも直すことだってできるんだから。

読んで下さるあなたがいるから、今日もnoteが書けています。 またお時間のあるときに見に来てくださると嬉しいです。