見出し画像

成瀬は信じた道をいく

一昨日、読んだ本の読書感想文です。

「成瀬は信じた道をいく」 宮島未奈 著

こちらの本は「成瀬は天下を取りにいく」の続編になります。

 実はその読書感想文を書いていなかったので、ざっくりとかいつまんで
説明すると

 主人公は高校生の「成瀬あかり」。
彼女はまるで一匹狼のようにというか本人は無自覚に、周りから避けられているように学校で過していたが、ある時、同じマンションに住む同学年の
島崎みゆきと一緒に「ゼゼカラ」という漫才コンビを組む。
その成り行きが面白く、成瀬の行動はすべてにおいて想像の斜め上を行き、周りの人々を巻き込んでいく様子が描かれているベストセラー。

 そして、今作はそんな「成瀬」がいつものように飄々と過ごしつつ、
大学受験をしたり、アルバイトをしたり、滋賀県の琵琶湖大津観光大使になりと活動している間に「うわぁ~、ありえん」と思えるようなことを、いろいろとやらかしてくれるのだ。(本人はいたって真面目に)
 例えば、「観光大使にどうして応募したのですか?」というインタビューに「私以上の適任者はいないと思ったからだ」と、いつもの口調で周りの空気を冷え込ませる(どよめかせる)ようなことを言うのが、主人公の
「成瀬あかり」なのである。

 前述した彼女の友人、彼女の両親、彼女に憧れる小学生、彼女が見かけた受験生、彼女のバイト先の客と彼女の関わる人々があいかわらず振り回される。それらの人々が数珠つなぎに場面に登場し、読者をハラハラ、ドキドキ楽しめる一冊。

 個人的には、本当に面白くてオススメ。あっという間に読める一冊。
テンポよく、さすが成瀬だ!と思わせる彼女の言動もさることながら、
彼女に振り回される人々がどんどん増えていくのが面白い。
この主人公、目が離せない!!というのが人気の源だろうと思います。
次は何をやらかしてくれるのでしょうか、次回作も期待します!と
勝手に思っております。

 読むのであれば、前作とセットで、まず「成瀬は天下を取りに行く」を
読んで「成瀬」の行動パターンに慣れてから、今作を読まれると、より一層楽しめることでしょう。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?