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美少女ゲーム解説①[ExE](mono)

こんにちは。monoです。最近寒くなって来ましたね。家に過ごす時間も増えてきたんではないでしょうか?
皆さんはそんな寒い中、家でどのように過ごしていますか?映画?良いですね〜。YouTube?楽しいですよね〜。でも私はもっと面白いものを提案したいと思います。それは、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

エ◯ゲーだっっっっっっっっっっっ


特に男性紳士の諸君。

美少女ゲームが偏見を受けている件について

美少女ゲームと聞くと未プレイの人たちは「なんかキモい」とか、「オタクくさい」とか「恥ずかしい」とかなぜかマイナスの方向に想像してしまうんですよ。
このアカウントの仲間であるふやーく(腐れ百合厨)とか、犬吸いたい人もどうも偏見があるみたいでプレイしてくれないんですよね、、、
確かに、美少女ゲーの中には一部変態的なものや、パッケージが全て桃色に覆われているやべえ作品もあります。
ですが、日本に「八百万の神」がいるように美少女ゲーだって十人十色です。
王道の純愛作品や、シナリオが他の文芸作品に負けないくらいの重厚感があるものもあります。
ですので、「良い作品」を握ればどんな人でもそれなりに楽しめます。むしろ、皆さんの生活に潤いを与えてくれるでしょう。
私はこのnoteという場をもって、その「良い作品」を皆さんに紹介できたらなと思っています。
てことで本編へ



ー魂<コード>を解読せよー

ExEオープニングテーマ「trust in me」

火事が起こった。
八坂総合病院で起こったその火事は、付近を巻き込むほどの大火災となって沢山の被害をもたらした。
そこには、とある研究のために病院で働いていた伏見籐矢の母親、伏見鈴乃も含まれていた。
ーーーーー
火事から10年、籐矢は人並みの幸せと不幸せを味わいながら、ごくごく普通に成長する。
しかし、未だ彼の心には母親を失った事故の記憶が深く刻み込まれていた。
燃え盛る炎と、何も出来ない子供の自分、そして母を失ったという過去。
そんな悲しみを抱えながらも、妹の真姫奈と姉のような白峯沙耶と楽しく暮らしていた。
ーーーーー
そんなある日
いつもの日常を送る籐矢は見知った顔の女性を見かける。
それはどう見ても伏見鈴乃にしか見えない女性だった。
籐矢はどうしてもその女性のことが気になり、その姿を追いかける。
そして対面した女性は、間違いなく自分の母親であった。
その母と会話する籐矢だが、どこか、違和感を覚える。
そんな籐矢に対して、鈴乃は笑いながら襲い掛かってきた。
自分の母親に突然襲われ、抵抗することもままならずそのまま命の危機に晒される。
そこに突如現れた日本刀を手にした女性が籐矢の命を救うが…….
ーーーーー
死んだはずの母親が生きている理由、目的、その行動。
そして、母親が関わってきたという研究…
全てがわからぬまま困惑すると同時に、籐矢の胸の奥にはとある気持ちが湧き上がる。
母さんが生きているなら……..今ならまだ……..
抱え込んだ悲しみと過去と対峙する伏見籐矢は、真実を求めて歩き出す。

ExE

ー魂<コード>を解読せよー
このインパクトのある一文から始まる美少女ゲーは「ExE(エグゼ)」という作品
で、制作会社はかの有名なゆずソフト。そしてこの美少女ゲーはその会社の2作品目となっています。 この手の界隈のゲームをプレイしたことない人でもブランド名だけは知ってるのではないでしょうか?
ゆずソフトは「純愛」「学園もの」を骨子にしており、例に漏れずこの作品もそのような路線です。
しかし、2作品目という比較的初期に作られたこともあり、手探り感を感じれられ、「異能バトル」「ダーク・シリアス」など他のゆず作品とは一線を画すような世界観が特徴で、実に少年心をくすぐられます。

魂<コード>ってなんぞや

この作品の核は太字にあるように「魂<コード>」です。
なぜ魂(たましい)を「コード」と読むのかは、シナリオライターが厨二病
だからではなく、しっかりとした理由があります。
ネタバレになるので端折って説明すると、この世界では魂の存在が明らかになり、科学的な数列に変換できるようになったからなんですね。
この研究を推進した人物は、非常に欲深く、魂が解読できるようになったら、次に「コード」の書き換え、言い換えれば遺伝子操作のようなもの行う倫理感ゼロの実験に乗り出しますが、まさかの失敗。これが、八坂総合病院の火事に繋がっていくわけです。
これで研究は頓挫したかと思われていましたが、10年後に何者かの援助により研究が再開。それを阻止すべく、主人公やヒロイン達が暗躍します。

人物紹介


伏見籐矢
幼い頃に母親を火事で失い、少し傷心していること以外は一般の学生と何ら変わりません。
しかし、死んだはずの母親を偶然街で見かけたことをきっかけに、隠されてきた真実を暴こうと異能の世界に足を踏み入れていくことになります。
私の印象としては、とてもガッツのある男と感じました。
自分の過去や真実を明らかにするため、自ら危険な状況に身を置いていたり、相手が自分よりも明らかに強くとも挫けない勇気を持っています。
各ルートでも心が折れかけたヒロインを鼓舞したり、ヒロインがピンチな時には体を張って守っています。
しかし、結構な理想論者でもあり、周囲からは「青臭い」と評価されているのでもしかしたら好みが分かれるかもしれません。

籠夏希


読み方は、籠夏希(このなつき)です。
「無口」「金髪」「ツインテ」と萌えキャラの権化ようなキャラクターです。
大好物は鍋で、家では鍋しか作らない(作れない?)ほどの愛鍋家?です。主人公と一緒に鍋をつつくシーンでは見事に鍋奉行をこなしており、そこの会話の掛け合いが笑えるのでプレイする時は注目してみて下さい。

彼女は、「魔術」と呼ばれるものを扱うとして認められたことができ、戦闘シーンになると虚空から分銅鎖を取り出し、それを意のままに操ることで相手を翻弄します。

夏希ルートでは、魂の研究に手を貸した勢力が登場し、どのような目的なのかが明らかになります。さらに、主人公籐矢の母親の素性が明らかになったりと物語の核心にかなり迫っています。
また、心理描写に関しては、夏希が昔から抱えている不安や焦燥感が露わになり、主人公はそれの救済に邁進していきます。

夏希ルートの見どころはやはり鍋。圧倒的鍋。このゲームをプレイしてからは、鍋=夏希という謎の方程式が私の中で成立するほど鍋を推してきます。
また、夏希が主人公にだんだん惹かれていくも、無口で内向的なためにそれを外に出すことが出来ずにもどかしい思いをする(主にプレイヤーが)ところも良いですね。

籐矢「籠って料理できるのか?」
夏希「かちん。できる。料理は得意」
籐矢「できるって、例えばどんな料理を?」
夏希「鍋、牛鍋」
籐矢「他には?他に出来る料理は?」
夏希「豚鍋、ボタン鍋、石狩鍋、飛鳥鍋、土手鍋、もつ鍋、きりたんぽ鍋、みぞれ鍋……その他諸々」
籐矢「もしかして、籠って毎日鍋を食べてるのか?」
夏希「素晴らしい日々」
籐矢「……」

ExE会話文

野宮悠


今作のセンターヒロイン務める野宮さんです。
「毒舌」「ダウナー」と純愛美少女ゲーでは珍しい属性を持っています(偏見)。
悠は主人公の学園に突然入学してきた転校生で、表向きは非常に人当たりの良い振る舞いをします。
しかし、裏の顔をふとした時に知ってしまった主人公や他ヒロインなどにはふてぶてしい態度で接し、主人公たちを困惑させています(夏希はそこまで気にしていない様子だったが)。

彼女は、主人公と同じく八坂総合病院の火災で親を失っており、共通ルートでは真実を明らかにすべく主人公と共に活動します。
また、パイロキネシスと呼ばれる火を意のままに操る超能力を保有しており、伏見鈴乃が主人公に襲ってきた時にはこの力を発揮し、難を逃れています。

悠ルートでは、死んだ悠の親の素性が明らかになったり、また夏希ルートと同じく魂の研究に手を貸した勢力が明かされ、さらなる深掘りがされています。
心理描写に関しては、エヴァン○リオンのように「他者と関わること」の大切さにフォーカスがあてられており、現代に生きる我々にも共感出来るできるところがあります。

悠ルートの見どころは、全身凶器のような鋭さを持ち、誰も寄せ付けなかった彼女が主人公の暖かさに触れ、だんだんデレていく様子や、他者と関わろうと奮闘する様子でしょうか。とにかく心が打たれます。

籐矢「それで結局、今日はどうしたの?」
悠「どうって?」
籐矢「いつもと様子が違って見えたけど」
悠「どんな風に……違って見えた?」
籐矢「どんな風って……なんか、取り繕った感じが少し弱くなった気がする」
籐矢「それから、みんなと仲良くしてる様に見えた」
悠「……普通……だったかな?」
籐矢「今までに比べれば普通だったと思うよ」
悠「そう……」
籐矢「本当、どうしたんだ?急に」
悠「別に、なんでもないけど。私でも……今の私でも、みんなと普通に接することができるのかどうか、知りたくて」

ExE会話文

貴船未緒


読み方は貴船未緒(きふねみお)、別名「日本刀の女」です。
「年上」「巨乳」と完全なる姉貴キャラです。
彼女は主人公と悠が伏見鈴乃に襲われた時に、颯爽と現れ、日本刀を振り回して見事撃退に成功しました。
男勝りな性格で、主人公の家のシャワーを借りた際も全裸で牛乳を飲みながらリビングを闊歩すると言った淑女もびっくりな行動を行っています。

夏希と同じく「魔術」の使い手で、この力を使い、人助けをしたいと願う正義感の強い女です。彼女は「魔術」の平和的利用を推進する組織に加入しており、日々、世界平和の貢献に努めています。

未緒ルートでは10年前の八坂総合病院の火災の真相が明らかになり、魂<コード>とは何か、なぜ解明されるに至ったのかなど物語の根本が明確に説明されます。
また、物語の中盤で未緒は長年付き従ってきた上司の裏切りに遭い、一時は生きる気力を失いかけるも、主人公の生き様に感化し完全復活を遂げるといった「不屈の精神」がこのルートの命題のように感じました。

未緒ルートの見どころはやはり「ギャップ萌え」でしょうか。未緒は主人公よりも年上で社会人なのですが、主人公を想ってわざわざ学園に手作り弁当を届けると言った健気さが心ををくすぐります。逆に、主人公と未緒が「生き方」を巡って魂の怒鳴り合いをするのも見どころです。

籐矢「っていうことは、あれは……やっぱり未緒が用意したのか?」
未緒「そうだよ」
籐矢「ちなみに、箱の中身は?」
未緒「……わかんないかな?」
籐矢「……なんか、見た目は弁当箱っぽいけどな」
未緒「なーんでそこまで分かってて、逃げるの?」
籐矢「あのな、持ち主不明の弁当っぽい箱があるからって、うわーい、やったー!なんてバクバク食う人間がいるか?」
未緒「ふむ……それはそうだね」
籐矢「そうだろ?そもそもだ、なんで隠れてたんだよ?最初から手で渡してくれればいいのに」
未緒「……だって、恥ずかしいでしょ……」

ExE会話文

真姫奈&白峯沙耶


主人公籐矢と同居している2人です。
真姫奈は主人公と血の繋がった妹で攻略対象外です(残念?)。
しかし、ExEを語る上で欠かせない人物で、魂<コード>をこねくり回すのに重要な役割を果たしています。また、彼女の拾ってきた黒猫、「エクセル」も物語終盤で大立ち回りを見せます。

沙耶は一言で例えるならばオビワン○ノービのような人物で、血縁者ではないものの、母、時には姉として成長している伏見兄弟を優しく見守っています。
ちなみに紗耶は攻略対象キャラクターです(やったね)。

最後に

こんな駄文を見て下さり、ありがとうございます。
現在ExEは中古価格1500円程度で販売されており、大変お求めやすい価格です。
「正月、家にいるばっかりでつまらない」とか「暇な時間になんかしたい」など時間を持て余してるという人はどうぞ手に取ってみて下さい。
ExE/Amazon

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